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中国、「米同盟国外交」に対抗して発展途上国18カ国が参加する首脳会議開催

登録:2022-06-27 09:30 修正:2022-06-27 10:11
ブリックス協議を機としてイラン、アルゼンチンなどが参加
24日に開催されたグローバル発展高位級対話に中国の習近平国家主席(中央上)など18カ国の首脳が参加している/新華・聯合ニュース

 中国がBRICS(ブリックス。ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)首脳会議を機として開催した国際行事に、BRICSの5カ国の他にもイランやアルゼンチンなど13カ国が参加した。

 25日の中国共産党の機関紙「人民日報」によると、24日に中国が主催した「グローバル発展高位級対話にはブリックス5カ国のほか、アルジェリア、アルゼンチン、エジプト、インドネシア、イラン、カザフスタン、セネガル、ウズベキスタン、カンボジア、エチオピア、フィジー、マレーシア、タイの13カ国の首脳が参加した。地域別に見ても東南アジア・南太平洋地域から5カ国、アフリカ・中東から5カ国、中央アジア2カ国、中南米1カ国と多様だ。

 カンボジア、カザフスタン、ウズベキスタン、イランなどの親中性向の国だけでなく、中国牽制の性格が濃厚な米国主導のインド太平洋経済枠組み(IPEF)に参加したインドネシア、マレーシア、タイも参加している点が目を引く。

 ロシアのウクライナ侵攻以降、西側との対立が激しくなった中国とロシアは、北大西洋条約機構(NATO)やQUAD(クアッド。米国、日本、オーストラリア、インドの4カ国の安保協議体)などを前面に押し立てた米国の同盟外交に対抗するプラットフォームとしてBRICSに注目し、拡張を試みている。今回の会議に参加した13カ国は、BRICSを「BRICSプラス」へと拡大する際に参加する可能性のある国々だと解釈できる。

 中国の習近平国家主席は24日の演説で、米国の同盟国中心外交とBRICSを比較しつつ、中国が発展途上国に対する寄与を拡大することを約束した。習主席は「ある国は『発展』議題を政治化、周辺化し、小さな囲いに高い塀を張りめぐらし、極限の制裁を加え、人為的に分裂と対抗を作り出す」とし、「我々は共同の利益を伝え、世界経済のガバナンスを強化し、新興国と発展途上国の代表性と発言権を増加させることで、広範な協力と共同の貢献を促進しなければならない」と語った。

北京/チェ・ヒョンジュン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/1048493.html韓国語原文入力:2022-06-26 14:34
訳D.K

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