先月、ロシア国営チャンネル1の生放送中のニュース番組で戦争反対を訴える奇襲デモを行ったマリーナ・オフシャンニコワさん(43)が、日刊紙「ディ・ヴェルト」などを所有するドイツのメディアグループ「アクセル・シュプリンガー」に採用された。
アクセル・シュプリンガーは11日(現地時間)、オフシャンニコワさんはフリーランスの記者としてウクライナとロシアの現地から「ディ・ベルト」に寄稿し、テレビのニュースチャンネルにも出演すると発表した。「ディ・ベルト」のウルフ・ポルシャルト編集長は、「オフシャンニコワの生放送デモは、国家による弾圧の脅威がある中で、最も重要なジャーナリストの倫理を守り抜いた」とし、「共に働けて嬉しい」と語った。
オフシャンニコワさんは先月14日、生放送のニュース番組でプラカードを手にしてアンカーの後ろに現れ、「戦争をやめろ。(ロシア政府の)プロパガンダを信じるな」と叫んだ。その後、警察の取り調べを受け、280ドル(約35万ウォン)の罰金刑を言い渡された。
一方、ロシアの著名な反政府活動家ウラジーミル・カラムルザさんが、11日に警察に逮捕された。ロシアの野党政治家イリヤ・ヤシンさんは同日、ツイッターで「カラムルザがモスクワの自宅近くで警察に逮捕された」と語った。同氏は、逮捕の理由は不明確だとしつつも、「マスメディアやSNSで行った(ウクライナ)戦争反対発言」のためである可能性が高いと語った。
カラムルザさんは、警察に逮捕される数時間前にも米CNNとのインタビューで、「プーチン政権はこのウクライナ戦争を経て終末を迎え、プーチン以降は民主政権のロシアとなるだろう」と発言していた。政府に対する批判活動を行う過程で、2015年と2017年の2回にわたりロシア秘密警察によると疑われる毒殺未遂に遭っている。