米国のドナルド・トランプ前大統領は、在任中の活動を扱った写真集『私たちがともにした旅程』に、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長と握手する場面を加えた。
7日に出版された全320ページのこの本の156ページ目に、その写真が載せられている。2019年6月30日、トランプ前大統領と金委員長が板門店で軍事分界線を挟み、互いに手を差し出している場面だ。
トランプ前大統領はこの写真の横に「南北朝鮮の境界で。私は金正恩が好きだった。非常にタフでスマートだ」という自筆のメモを添えた。トランプ前大統領は「世界は、私たちの関係のおかげで、よりいっそう安全な場所だった。大統領選挙が操作されていなければ、私たちはいまごろ北朝鮮と合意(ディール)を成し遂げていただろう」と書いた。
この写真の前のページには、同日の金委員長との出会いに先立ち、文在寅(ムン・ジェイン)大統領と板門店の共同警備区域を訪問し、北朝鮮側を眺める写真が載せられた。板門店の握手の写真の次には、2018年6月にシンガポールで金委員長と会い握手する姿が載せられた。そこには「力を通じて増進された平和」というタイトルとともに「非核化と米国人捕虜の釈放、米国人英雄の遺体の帰還を交渉し、北朝鮮に対する最大の圧力を維持し、強い制裁を施行した」という説明が添えられている。