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WHO「欧州でコロナ再び急増、『再拡散の震源地』となっている」警告

登録:2021-11-06 01:54 修正:2021-11-06 07:44
5歳の米国の少女が4日、コロナワクチンを打っている=バーバーズビル/AP・聯合ニュース

 世界保健機関(WHO)は4日(現地時間)、「欧州が再び新型コロナウイルスの震源地となっている」との警告を発した。

 WHOのハンス・クルーゲ欧州地域事務局長は4日、デンマークのコペンハーゲン事務所本部でオンライン記者会見を開き、欧州事務所が管轄する53カ国におけるコロナの拡散速度が憂慮される水準にあるとして、このように述べた。AP通信が報じた。

 WHO欧州事務所は、旧ソ連地域の中央アジアまでを包括する欧州事務所の管轄区域において、今週のコロナ感染者が前週より6%増の180万人、死者は前週より12%増の2万4000人に達したと説明した。

 クルーゲ事務局長は、この4週間で欧州の新規感染者は55%以上増えており、先週は全世界のコロナ感染者の55%、死者の48%が欧州で発生したとし「我々はコロナ再拡散のもう一つの決定的瞬間にいる」と述べた。同氏はコロナ再拡散の重要な原因として、まだワクチンを受けていない人が多いこと、コロナ関連の防疫措置が緩いことを挙げた。そして、欧州のワクチン接種の平均完了率は47%にすぎず、また8カ国は70%を超える一方で、最下位の2カ国は10%以下であるほど、ワクチン接種率のばらつきが大きいと述べた。

 WHO緊急支援チームのマイク・ライアン氏は、欧州地域のコロナ対応戦略には変化が必要だと警告した。同氏は「我々は無謀にも『感染症の拡散はすでに終わり、ワクチン接種だけをもう少し行えばいい』という戦略にしがみついているようだ」とし、今はそのような状況ではなく、戦略を再び調整すべき時であると述べた。あふれる感染者によって医療システムが崩壊するのを防ぐため、マスク着用の義務化や「社会的距離措置(ソーシャル・ディスタンシング)」、診断施設の拡充など、防疫手段を再導入する必要があると付け加えた。

パク・ビョンス先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/europe/1018079.html韓国語原文入力:2021-11-05 08:27
訳D.K

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