新型コロナ拡散の中、東京で関東大震災当時に集団虐殺にあった朝鮮人の御霊を慰めるための追悼式が開かれた。
日本の市民団体などで構成された「関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式典実行委員会」は1日、惨事から98年を迎え、東京都墨田区の横網町公園で追悼式を行った。ただし、新型コロナ予防のために一般参加者を受けつけない代わりに、オンラインで生中継した。追悼式を準備した宮川泰彦実行委員長は「二度と同じ誤りを繰り返さず、98年前の悲惨な歴史的事実を忘れず、世代を越えて伝承することが、今生きている私たちの責任」と強調した。日本の市民団体は、1974年から追悼式を続けてきた。
日本の著名な映画監督や作家も書面メッセージを送った。『たそがれ清兵衛』、『東京家族』などの映画を作った日本を代表する巨匠である山田洋次監督は「関東大震災の時、多くの朝鮮人が差別と偏見に基づく暴力で殺害されたという事実を決して忘れてはならない」と明らかにした。彼は「このような事実を後世に伝えてこそ平和につながる」と付け加えた。小説家の中沢けい氏は「不当な暴力で人の生命を奪い取ることがないことを切に望む」と述べた。
韓国の市民団体「独立」も書面メッセージを通じて日本の市民団体の努力に謝意を表した。しかし「日本政府が関東大震災虐殺問題に対して無責任と無関心で一貫している」として「韓国・日本の市民団体が共に乗り出さなければならない」と強調した。
小池百合子東京都知事は、歴代の都知事が毎年送ってきた朝鮮人犠牲者のための追悼文を今年も送らなかった。最初の当選の翌年である2017年から5年連続だ。小池知事は、朝鮮人虐殺に対しても「いろいろな見解がある」として、責任を回避する発言をしている。
関東大震災は1923年9月1日午前に発生したマグニチュード7.9の大規模災害だ。「朝鮮人が暴動を起こした」、「朝鮮人が井戸に毒をまいた」というデマが出回り、自警団が朝鮮人・中国人などを虐殺した。警察や軍の一部もそれに加担し、朝鮮人虐殺の被害者は数千名に達すると推定される。