昨年、日本で新型コロナウイルスの集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」号が、韓国にも寄港するツアーの再開を進めている。
3日にダイヤモンド・プリンセス号を運航する船会社「プリンセス・クルーズ」の日本語ホームページを確認したところ、ダイヤモンド・プリンセス号は今年7月1日のツアー再開を目標として乗客を募集中だ。7月1日出港の日程表を見ると、日本の首都圏にある神奈川県の横浜港を出港し、済州島、長崎を経て横浜に戻るツアーが予定されている。8月に横浜港を出港予定の10日間の日程には、寄港地に釜山が含まれている。
ダイヤモンド・プリンセス号は、英米の合弁会社カーニバル・コーポレーション傘下の「プリンセス・クルーズ」が所有する船舶で、船籍は英国にあるが、日本で営業を活発に行っている。
昨年初め、日本に寄港するダイヤモンド・プリンセス号で新型コロナウイルスの集団感染が発生した。同船は横浜港に停泊し、乗客は陸にしばらく降りられない事態が起こった。集団感染したのは712人で、死者は13人。
ただし、計画通り運航が再開されるかどうかは不透明だ。韓国と日本が相手国の旅行客に与えていた90日ビザ免除特例は昨年3月から中断されており、韓国はコロナ拡散防止のため、国外から入国した人々には隔離措置などを要求しているためだ。現在のような入国規制や防疫措置が続くことになれば、ダイヤモンド・プリンセスの韓国寄港は容易ではないと見られる。