米国を訪問したカン・ギョンファ外交部長官は10日(現地時間)、米国のジョー・バイデン次期大統領側の関係者に会い、韓国政府の朝鮮半島平和プロセスを説明し、朝米対話の早急な再開の必要性を説明した。来年1月20日に発足するバイデン政権の初期から朝米対話と南北協力の勢いを活かせるようにしようとする努力の一つだ。
カン長官はこの日、ワシントンで民主党のクリス・クーンズ上院議員とブルッキングス研究所のジョン・アレン所長に会い、前日には民主党のクリス・マーフィー上院議員とテレビ会談をした。クーンズ議員とマーフィー議員は共に米国メディアでバイデン政権の国務長官候補として言及されている。クーンズ議員はバイデン氏の上院議員地方区(デラウェア)を受け継いだ長年の友人であり、ブルッキングス研究所はバイデン氏側に外交政策を諮問している。
カン長官は会談日程を終えた後、駐米大使館で記者懇談会を行い、「議会と学界の人々に朝鮮半島平和プロセスの推進に対する韓国政府の確固たる意志を表明し、北朝鮮核問題の緊急性を考慮し、朝鮮半島の完全な非核化の実現のための外交的努力を強化していく必要性を強調した」と述べた。カン長官は「クーンズ議員とマーフィー議員から、バイデン氏の外交問題に対する見解と新政権の外交政策の方向性などに対する意見を聞くことができた」とし、「アレン所長も、韓国政府の朝鮮半島平和プロセスと主な同盟への懸案に対する立場をバイデン氏側に伝達すると述べた」と伝えた。
カン長官は特に、朝米対話に関連し、バイデン氏側の関係者に「首脳レベルで優先的関心を持たなければならない問題」だと述べた。バイデン政権初期には朝米対話は優先順位が低くなるという観測が出ているなか、この問題にバイデン氏が直接関心を持たなければならないと強調したのだ。
カン長官は「過去の民主党政権は、韓国政府と朝鮮半島平和のために緊密に協調し協力してきた経験があるだけに、バイデン政権発足後、早い時期に韓米間の息を合わせることができることを期待する」と述べた。
ドナルド・トランプ政権の人々とも残りの期間の協力を論議した。カン長官は前日、マイク・ポンペオ国務長官に続き、この日はロバート・オブライエン大統領補佐官(国家安保担当)に会い、韓米関係の発展と朝鮮半島平和プロセスの進展のための努力を続けていくということで意見が一致したと伝えた。