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中国軍、1カ月に25日間も台湾防空識別圏を侵犯

登録:2020-11-03 06:41 修正:2020-11-03 07:59
台湾軍の対応出撃、警告放送84回 
11月に入っても二日連続で侵犯 
「西南部上空の掌握力の強化が狙い」
今月2日午前、台湾防空識別圏(AZID)を侵犯した中国空軍機(Y-8)と同じ機種=台湾国防部提供//ハンギョレ新聞社

 台湾海峡をめぐる軍事的緊張が高まる中、中国空軍機が先月25日間にわたり台湾の防空識別圏(ADIZ)を侵犯した。中国軍は11月に入っても二日連続で台湾の防空識別圏を侵犯した。

 2日、「自由時報」など台湾メディアの報道を総合すると、中国人民解放軍所属の偵察機と対潜哨戒機などが、先月1カ月間にわたり25日も台湾の防空識別圏内に進入した。このため、台湾空軍は緊急対応出撃に乗り出す一方、84回も立ち退きを求める警告放送を行ったという。今年に入って最大規模だ。

 台湾国防部の資料によると、中国軍偵察機は同日も午前5時59分ごろ、台湾西南部の防空識別圏内に進入した。台湾軍の度重なる警告放送の後、7時10分頃に自国領空へ帰った。「自由時報」は「中国軍用機の台湾西南部の防空識別圏侵犯が10月に集中的に行われ、11月に入っても二日連続で同じ状況が続いている」とし、「中国軍用機はこの9日間計10回も台湾防空識別圏を侵犯した」と報じた。

 中国軍の台湾防空識別圏への侵犯が大幅に増えたのは、米国が台湾に先端兵器を輸出するなど、軍事的協力を拡大することに対する警告と見られる。また、台湾から南シナ海につながる西南部上空の掌握力を強化しようという意図もあるものと分析される。同紙は軍事専門家の言葉を引用し、「中国軍が台湾西南部の防空識別圏侵犯を続けるのは、この一帯を中国領空とみなすという意味とみられる」と指摘した。

北京/チョン・インファン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/china/968212.html?_fr=mt2韓国語原文入力:2020-11-02 17:32
訳H.J

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