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エスパー米国防長官「政治的合意が最善」…金委員長に自制求める

登録:2020-01-04 00:11 修正:2020-01-04 07:17
「金委員長とそのチーム、交渉のテーブルに復帰することを望む」 
「韓米合同演習を再開する時と考えるか」という質問に 
「金委員長の行動次第で検討すべき問題」
マーク・エスパー米国防長官//ハンギョレ新聞社

 マーク・エスパー米国防長官は2日(現地時間)、北朝鮮問題と関連して、政治的合意が最善だと主張し、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長に対話への復帰を求めた。そして、北朝鮮の今後の行動によっては、韓米合同軍事演習の再開を検討しうるという趣旨の言及もした。

 エスパー長官は同日、「FOXニュース」のインタビューで、北朝鮮が「新たな戦略兵器」に言及し、米国に強硬な態度を示していることについて、「我々は、北朝鮮問題に関する最善の道は朝鮮半島を非核化する政治的合意だと考えている」としたうえで、「我々はその道の上におり、その道を歩み続けるつもりだ」と述べた。その上で、「それを実行するために、我々は金委員長と彼の指導部チームに交渉テーブルに再び戻ってくることを求める」と述べた。

 エスパー長官は国防長官として、「北朝鮮と戦って勝つ態勢」を強調しながらも、外交的な解決策に重点を置いた。彼は「軍事的な観点から、我々は依然として必要であれば、今夜にでも戦う準備ができている」とし、「しかし、それよりさらに重要なことは、我々の外交官たちが合意を導き出せるようにすることだ」と強調した。その上で、「我々は金委員長に自制を求める」と繰り返した。

 エスパー長官は、ジョン・ボルトン前国家安保補佐官が前日、「韓米合同軍事演習の全面再開」を主張し、米軍の態勢に対する議会聴聞会を要求したことについても、「我々は完全な兵力を備えている」と反論した。彼は記者団に対しても、「我々は起こり得るいかなる事態に対しても、確実に備えるようにしている」と述べた。

 エスパー長官は同日、「MSNBC」のインタビューで、「(ジョン・ボルトン前補佐官の主張のように)韓米合同軍事演習を再開すべき時だと思うか」という質問に対し、「それは金委員長の次の行動次第で検討すべき問題」だと答えた。「これまで外交の扉を開いておくため、演習を縮小したのは事実で、それは正しい道だった」としながらも、「しかし、今後数カ月間、事態の展開を見守らなければならない」と述べた。北朝鮮が長距離ミサイルの発射実験など武力行動に出た場合、米国も韓米合同軍事演習の再開を対応策の一つとして検討しうるという意味と見られる。

ワシントン/ファン・ジュンボム特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/923047.html韓国語原文入力:2020-01-03 16:25
訳H.J

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