ドナルド・トランプ米大統領が、中国の対北朝鮮制裁緩和の動きに相次いで牽制球を投げている。朝米の後続交渉を控えて、米国のテコが弱まることを憂慮していると見られる。
トランプ大統領は25日(現地時間)、サウスカロライナ州ウェストコロンビアで開かれたヘンリー・マクマスター州知事の支持遊説で、米国の対中貿易赤字を説明し「中国は本当に北朝鮮との国境(取り締まり)問題に関して我々を助けた」として、中国の対北朝鮮制裁強化を評価した。だが、すぐに「しかし彼らはこれ以上我々を助けないこともありうる。そうなれば本当に良くないことになる。本当に良くないことだ」と警告のにじむ発言をした。
対北朝鮮制裁緩和の動きやその可能性と関連して、トランプ大統領が警戒感を示したのは今回だけではない。21日、ホワイトハウスの閣僚会議でも「残念だが、現在国境(取り締まり)が少し弱まっている。私たちは習近平主席が今後も(取り締まりを)断固として維持するようさせなければならない」と主張した。朝米首脳会談の直前には、習主席を“ポーカープレーヤー”に比喩もした。
トランプ大統領の発言は、米国行政府の大勢の雰囲気を反映しているといえる。トランプ大統領は「最大の圧迫」という用語は使わないと述べたが、北朝鮮の重大な非核化措置が取られるまでは制裁維持を重要な交渉手段として考えているという。中国の対北朝鮮制裁緩和は、北朝鮮に“退路”を開きかねず、米国の対北朝鮮交渉の主導権を弱化させうると判断しているわけだ。
一方、米上院外交委の幹事であるロバート・メネンデス民主党議員と東アジア太平洋小委員長であるコリー・ガードナー共和党議員が、トランプ行政府の対北朝鮮外交に対する議会レベルの厳格な監視を求める超党派的法案を発議したと、AP通信がこの日伝えた。法案は、大統領が30日ごとに北朝鮮に関する外交交渉の進行状況を文書で報告することを求めた。「意味があり検証可能な非核化」に到達するまで、対北朝鮮制裁を持続し、米国が国際法に違反する対北朝鮮軍事行動をしてはならないとも要求した。