アフリカのジブチと南シナ海で行われた中国の軍事活動と関連して、米国が二つの地域にいずれも「注意」警告を発した。
米国防総省は3日(現地時間)、米中がそれぞれ軍事基地を設置した東アフリカのジブチで、中国軍がここ数週間、米国軍用機に武器級の高出力レーザービームを発射し、危険な状況を起こしたと主張した。 ダナ・ホワイト国防総省報道官は、レーザービームは米軍基地から13キロメートル離れた中国海軍基地から撃たれたことを「確信する」と話した。 米軍のC-130輸送機の操縦士2人が着陸しようとしたところ、レーザービームのせいで目に軽傷を負ったという話も出ている。 ホワイト報道官は、攻撃の発生回数は「2回以上10回未満」と明らかにした。
米国は外交経路で中国に抗議して調査を求めた。米軍操縦士らには、ジブチの特定地域を飛行する時は極度に注意するよう指示した。だが、中国は強く否定し、かえって米国に対して抗議に出た。中国国防部は4日、資料を出し「米国の主張は決して事実に合わない。私たちは公式ルートを通じて事実に合わない部分を指摘し反論した」と明らかにした。中国は昨年、ジブチに初めて海外軍事基地を設置した。
南シナ海の軍事化も再び提起された。ホワイトハウスのサラ・ハッカビー・サンダース報道官は3日の定例ブリーフィングで「我々は中国の南シナ海軍事化を知っている。中国に直接憂慮を提起しており、短期的・長期的な結果があるだろう」と話した。 「結果」が何かについては言及しなかった。 これに先立ち、米国の「CNBC」は、中国が約1カ月前から南シナ海のスプラトリー諸島(中国名:南沙群島)の人工島に防御用ミサイルを配備したと報道した。
中国は、こうした報道を否定しなかった。華春蛍・外交部報道官は3日、「中国は南沙群島と近隣海域に論争できない主権を持つ」とし、「必要な国土防衛施設を含む建設は、主権国が持つ当然の権利だ」と話した。 しかし、中国の習近平国家主席は2015年「南シナ海人工島の軍事化を追求しない」と述べたことがある。