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アゲイン2007?安倍政権、3大スキャンダルで動揺

登録:2018-04-11 21:42 修正:2018-04-12 07:34
首相秘書官が「首相案件」発言文書で危機激化 
加計学園スキャンダル再浮上…3大スキャンダル揃って再点火 
「2007年の状況に類似」自民党内からも憂慮の声
安倍晋三首相//ハンギョレ新聞社

 「2007年と同じ状況だ。底が抜けた」

 3個のスキャンダルという“三角波”に直面した安倍晋三首相が、2007年のように崩れるのではないかという憂慮が自民党や首相官邸の中からも出ていると朝日新聞が11日伝えた。

 安倍首相は52歳の時である2006年9月、第2次大戦後最年少で首相になったが、閣僚の相次ぐ妄言と政治資金不正問題で1年も経たずに健康悪化を理由に辞任した。政権を自ら投げ出したという批判を浴びた。

 2012年末、再執権後に安倍首相は「安倍一強」と言われるほど強力な政権を構築したが、最近3大スキャンダルの再点火で危機が深まっている。10日には安倍首相の40年来の友人が理事長を務める加計学園の獣医学部新設特典と関連して、首相秘書官が新設許可は「首相案件」だと発言したという内容の文書が現れた。加計学園の獣医学部ができた愛媛県の職員が、この学園の職員と共に昨年4月に首相官邸を訪問した時、当時首相秘書官だった柳瀬唯夫氏が「本件は、首相案件となっており、内閣府藤原次長の公式ヒアリングを受けるという形で進めていただきたい」と話したという内容が書かれていると朝日新聞が報道した。中村時広・愛媛県知事は、県の職員が作った内部報告用文書であることを確認した。

 加計学園スキャンダルは、安倍首相の代表的アキレス腱だ。安倍政権の支持率が昨年7月には20%台まで落ちた直接的契機になった事件だ。

 大阪にある私学法人の森友学園スキャンダルと、自衛隊日報文書隠ぺい疑惑も昨年に続き再び火がついた。安倍首相と懇意にしている私学法人に、国有地を鑑定家の14%で売り渡し問題になった森友学園スキャンダルと関連しては、口裏を合わせた情況があるとNHK放送が報道した。財務省理財局の職員が、この学園側の弁護士に電話して「トラックを何千台も使ってゴミを撤去したと言ってほしい」と言ったということだ。これに先立って財務省は、売却した土地にゴミが多く割引したと説明したが、この説明に合わせようとして「トラック何千台」を作り出したということだ。

 イラク派遣陸上自衛隊の日報文書隠ぺい疑惑に対しても、陸上自衛隊研究本部が積極的に隠ぺいした疑いが深まっている。陸上自衛隊研究本部は、イラク派遣自衛隊日報を昨年3月に発見していながら、3日後に上部ラインである陸上自衛隊幕僚監部の文書調査で「ない」と答えたと毎日新聞が報道した。報告しないのみならず嘘をついたわけだ。

 安倍首相は11日、国会で加計学園スキャンダルについて「私が直接指示したことはない」と述べた。だが、野党議員は「ここまでくれば安倍政権は退陣しなければならない」と声を高めた。

東京/チョ・ギウォン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/840110.html韓国語原文入力:2018-04-11 16:29
訳J.S

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