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ホワイトハウス前で在米韓国人ら「平和合唱」集会開く

登録:2017-12-11 06:52 修正:2017-12-11 09:25
氷点下1度の寒さのぼたん雪の中、「戦争反対・朝鮮半島の平和」 
北朝鮮は核・ミサイル開発の中止、米国には対話通じた解決を求め 
ベトナム参戦米国人「ベトナム戦争を見たではないか」
米国ワシントンの宗教機関や市民団体所属会員約30人が今月9日(現地時間)、ワシントンのホワイトハウス前のラファイエット公園で戦争反対と朝鮮半島の平和のための集会を開いている//ハンギョレ新聞社

 北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射後、朝鮮半島の緊張が高まった中で、在米韓国人が9日(現地時間)、米ワシントンで「戦争反対」と「朝鮮半島の平和」を合唱した。

 グッド・フレンズ米州支部、野花教会、米州希望連帯、米州同胞全国協会(NAKA)など、ワシントンの宗教機関や市民団体所属会員ら約30人は同日午後、ホワイトハウス前のラファイエット公園で集会を開き、「北朝鮮と米国の指導者らはためらうことなく公開的に朝鮮半島での戦争の可能性を話している」とし、「戦争の渦が急速に朝鮮半島に近づいている」と懸念した。

 彼らは続けて「偶発的で意図しない軍事的衝突の可能性がだんだん大きくなっている」とし、「朝鮮半島におけるいかなる軍事的衝突も、おびただしい死傷者を発生させ、この数十年間血と涙で成し遂げたものを灰に変えてしまう可能性がある」と指摘した。

 彼らは「北朝鮮は核・ミサイルプログラム開発を直ちに中止し、条件なき対話に参加しなければならない」とし、「米国も朝鮮半島で戦争を誘発しうるいかなる行動もしてはならず、朝鮮半島の平和を尊重し、対話を通じて状況を解決するよう努力すべきだ」と要求した。彼らはさらに、朝鮮半島で戦争や軍事的衝突を防ぐため「韓国政府が個別の政党の路線を超えて協力的政策の立案を優先的に実施しなければならない」と強調した。

集会に参加した「平和のための参戦軍人」のマイケル・マルソー会長//ハンギョレ新聞社

 イ・ジェス米州希望連帯事務総長は「韓国はろうそく一つで民主主義を成し遂げた。ろうそくひとつで平和を成し遂げなければならない」とし、「戦争反対と平和実現は私たちの明確な目標」だと明らかにした。彼はさらに、「平和な平昌オリンピックが朝鮮半島の平和の開始点になるようにしよう」とし、参加者たちの歓声を誘導した。

 集会に参加した「平和のための参戦軍人」のマイケル・マルソー会長は、ハンギョレに「私は1969年から71年までベトナム戦争に参戦した」とし、「私たちは再び戦争が起きることを望まない。戦争は行かなければならない道ではない。対話と交渉、討論が私たちの進むべき道」だと話した。マルソー会長は「ベトナムで戦争が都市と田舎をどれほど破壊したのか見たではないか」とし、「枯れ葉剤をまいてすべての穀物や草を枯死させ、今も問題になっているではないか。未来にはそんなことが起こらないしてほしいと、心から願っている」と強調した。

 この日の集会には米国の反戦団体である「コードピンク」も参加し、米国探査報道専門記者であるティム・シャーロック氏も集会に出席して発言した。1時間ほど続いた集会は、真昼の温度が氷点下1度を示しワシントン一帯にぼたん雪が降る中で開かれた。

ワシントン/文・写真 イ・ヨンイン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/america/822815.html韓国語原文入力:2017-12-10 13:51
訳M.C

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