米国メディアとのインタビューで、日本軍慰安婦を「売春婦」と発言したという報道が出て非難を買ったジョージア州アトランタに駐在する篠塚隆日本総領事が、発言の事実を否定した。
アトランタの現地放送局WABEは、篠塚総領事が該当インタビューで、慰安婦を「金を受け取った売春婦」と言ったことはないと伝えてきたと28日明らかにした。このメディアは、当時同席した大山智子領事が「総領事は慰安婦が強制的に動員されたのではないと話そうとしただけ。慰安婦はしばしば性的奴隷として表現されるが、奴隷とは強制的に動員されたということを想像される」として「彼女たちが強制的に動員されたのか、そうではないのかが論争点」と説明したと報道した。
篠塚総領事は23日、アトランタの地域新聞リポーターニュースペーパーとのインタビューで、ジョージア州の小都市ブルックヘブンの市立公園に平和の少女像を建設することに対し遺憾を表わす過程でこの発言をしたと報道されたが、韓国人団体と韓国外交部が強く批判すると弁明に乗り出したと見られる。
当時インタビューを進めた記者が27日に公開した録音ファイルと録音記録を見れば、篠塚総領事は“売春婦”(prostitute)という単語は言っていない。ただし、彼は慰安婦に関して「日本政府が1990年代と2000年代に実施した調査によれば『性的奴隷20万人が強制的に動員された』ということは確実でない。さらに韓国政府でさえも証拠を見つけられなかった。(慰安婦は)20万人でもなく、性的奴隷でもなく、強制動員でもない」として「あなた(記者)は、アジア文化で、数カ国で少女たちが彼女たちの家族を助けるためにこの職業を持つことを決めたということを知っているだろう」と話した。該当記者は、慰安婦が強制的に動員されたのではなく金を受け取って性を売買する職業であったというこの発言を解釈して“売春婦”と表現したと見られる。
リポーターニュースペーパーは、録音ファイルを公開して、篠塚総領事がブルックヘブン市のジョン・アーンスト市長に会った時には「慰安婦の一部は売春婦」と話したという事実を付け加えた。