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米国のステルス戦闘機F-35B、初の日本配備

登録:2017-01-20 05:30 修正:2017-01-20 07:55
18日午後、2機到着、8月までに16機体制に 
「中国に対する優位性確保に不可欠な存在」 
北朝鮮から南シナ海まで作戦領域を拡大していく見込み 
オバマ政権の「再均衡」戦略の歴史的な終止符
18日午後、米海兵隊岩国航空基地にF35戦闘機が着陸している=山口/連合ニュース

 18日午後5時25分、米海兵隊岩国航空基地にごつごつした機体が姿を現した。高いステルス性能を誇る米国の5世代戦闘機F-35Bだ。日本NHK放送は18日夜、「米海兵隊の最新鋭戦闘機F-35が米国外では初めて山口県岩国米軍基地に到着した」と報じた。

 F-35Bが岩国に配置された直後、ラッセル・サンボーン米海兵隊第1海兵航空団司令官は声明を出して「F-35の到着は日本の防衛と太平洋地域の安全に対する米国の責任を具体化するものだ。(F-35Bは今後)幅広い任務に対応するため、最新技術を投入して太平洋地域の同盟国に新たな支援を提供する」と述べた。米国は1月と8月の二度にわたって岩国に合わせて16機のF-35Bを配備する予定だ。

 今回のF-35B配備は、米日同盟と中国のパワーゲームが行われる東アジア情勢に大きな“戦略的変化”をもたらすものと見られる。米国は今回の配備で沖縄普天間基地にいたKC-130空中給油機15機を岩国に移転し、今秋には長崎県佐世保基地にワスプ級強襲揚陸艦を交互配備する予定だ。そうなれば、F-35Bは日本の西部に位置した岩国基地を拠点に、近くは朝鮮半島、遠くは空中給油機の支援を受けて中国の核心地域にまで作戦範囲を広げることができる。また、この機体が強襲揚陸艦に搭載される場合、中国の軍事基地化が急激に進められている南シナ海にまで活動範囲を広げることも可能である。東京新聞は「F-35はレーダー探知が困難なステルス性能に加え、弾道ミサイルの発射を探知できるレーダーも備えている」と明らかにした。

 今回の配備にはバラク・オバマ米大統領が精力的に推進したアジア「再均衡」戦略が一段落したという意味もある。米日両国は2013年11月に日米安全保障協議委員会(2+2会議)を開いて、日本が集団的自衛権を行使できるように米日防衛協力指針(ガイドライン)を改定し、米国の各種先端兵器を日本に配備することを決定した。この計画によって、米国の最新型対潜哨戒機P-8、高高度無人偵察機グローバルホーク、海兵隊の最新型輸送機MV-22(オスプレイ)、米海兵隊に垂直離着陸が可能なF-35Bの日本配備が決定され、順に実行された。米国はこの他にも、最新型空母のロナルドレーガン号を2015年10月に米第7艦隊の母港である横須賀に配備し、これからもアジア・太平洋地域に関与するという明確な意思を示した。

 日本政府はF-35の日本配備を歓迎した。稲田朋美防衛相は18日、「F-35Bが日本に配備されたのは日米同盟に対する米国の関心を示すものである。米国が最も現代的で高度な能力を日本に配備したのは、日米同盟の抑止力を強化し、日本とアジア太平洋地域の安定に貢献するもの」だと述べた。自衛隊のある幹部も、東京新聞とのインタビューで「この機体は航空戦力を増強している中国について(日米同盟が)優位性を確保するのに不可欠なもの」だと話した。

東京/キル・ユンヒョン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/779474.html 韓国語原文入力:2017-01-19 17:52
訳H.J(1551字)

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