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安倍首相、おわびを拒否し「少女像は移転されるだろう」

登録:2016-01-12 23:58 修正:2016-01-13 09:24
自分の言葉で語って欲しいという議員の要求に応えず
12日午前、衆議院予算委員会で舌戦を繰り広げる緒方林太郎・民主党議員と安倍晋三首相=ユーチューブからキャプチャー//ハンギョレ新聞社

 「いまだこの発言(慰安婦問題に対するお詫び発言)を安倍首相本人から聞いたことがない。一度自分の言葉で言うべきだと思うが、どうなのか?」

 「外相会談と朴槿恵(パククネ)大統領との電話通話で自分の考え方を伝えた。何回も問われる度に(何か)答弁をすることであれば、最終的に終了したことにはならない」

 12日午前の衆院予算委員会。外務省官僚出身の緒方林太郎・民主党議員と安倍晋三首相との間で、韓日政府で行った昨年の12・28慰安婦合意をめぐる熾烈な論戦が行われた。

 岸田文雄外相は先月28日、両国間の合意内容を発表する記者会見で、「安倍内閣総理大臣は、日本の内閣総理大臣として、慰安婦としてあまたの苦痛を経験され、心身にわたり癒やしにくい傷を負われたすべての方々に対し、心からのおわびと反省の気持ちを表明する」という立場を代読した。緒方議員はこの謝罪発言を自分の口で言うことを求めたが、安倍首相はこれを最後まで拒否した。

 「(だから)言いたくないということなのか」(緒方議員)

 「先に言ったように、朴大統領に言った。同じことを2年後も、3年後にも求められれば、どこでも言うことになると、(慰安婦問題は)最終的かつ不可逆的に終わったことにならない。大切なことは、責任を持って実行し、しっかりピリオドを打つことだ」(安倍首相)

 「一度でも、対外的に自分の言葉で言うべきではないか」

 「国の代表として、総理大臣として、自分の言葉で朴大統領に既に伝えた」

 「(首相が)一度ぐらい自分の言葉で発言しないと、最終的に不可逆的に解決する意志があるのかどうかということが不透明になる」

 「(韓日は)互いに国益があり、国民の感情もある。私は朴大統領に誠意を持って発言をした。緒方議員、外交には与党も野党もない。これを掘り返しながら問題があるかのように言うべきではない」

 安倍首相は少女像の問題に対する緒方議員の別の質問に対しては、「今回の合意により慰安婦問題は「最終的不可逆的に解決される」ことになっており、この合意を踏まえ、韓国政府において適切に対処されるものと認識している」と答えた。安倍首相は「適切な対処」に少女像の移転が含まれるのかどうかという質問に「適切に対処するということは、(少女像が)移転されることだと考えている」と答えた。安倍首相は、最終的には自分の口でおわびするのは避けたいが、少女像は移転されるという意思を明らかにしたのだ。安倍首相のこのような意思が改めて確認された、12・28合意に盛り込まれた安倍首相のお詫びが本心からなのか、韓日市民社会の問題提起が続くものと見られる。

東京/キル・ユンヒョン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2016-01-12 21:07

https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/725938.html 訳H.J

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