北朝鮮の4回目の核実験で、回復の兆しを見せていた朝中関係は、以前よりもさらに冷え込む見込みだ。
2013年2月、3回目の核実験で冷却された朝中関係は昨年10月、北朝鮮の労働党創建70周年記念式典に劉雲山・常務委員が出席したことで、好転しているように見えた。しかし、4回目の核実験は、このような流れを完全に元に戻すものと見られる。
中国外交部は6日、「国際社会の反対を無視した」として、強力な反対の意思を示した。華春瑩・外交部報道官は、「中国が事前に知っていたことは何もなかった」として、1〜3回目の核実験の時とは違って、北朝鮮から事前の通知さえなかったことを認めた。ある外交筋は「中国側がかなり困惑しており、怒りを露わにしているようだ」と伝えた。
人民大学の金燦栄教授は「中朝関係は“挫折”を経験することになるだろう」と指摘した。金教授は「両国が関係を回復しようとしたが、最大の障害である核問題がより浮き彫りになった」とし「中国は国連安全保障理事会の強化された制裁を徹底的に執行するだろう」と予想した。同大学の成暁河教授も「北朝鮮は4回目の核実験を通じて、中国のいかなるアドバイスや圧迫にも屈しないという強力なメッセージを送った。両国関係に重大な影響を及ぼすと思われる」と述べた。
中国が独自の制裁を加えると共に、再開された高位級交流も中断されるという見通も示された。ある匿名の教授は、「北朝鮮は中国との関係悪化を十分に予想したうえで核実験を行った。金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の訪中はもちろん、5月の労働党大会に使節団を送らないなど、多方面でわたり、交流が中断されると思われる。中国が独自の制裁を加える可能性もある」とし、「朝中関係が最も困難な局面に直面するかもしれない」と述べた。また、他の北京の消息筋は、「中国内で『北朝鮮は戦略的資産ではなく負債』という認識が広がる可能性もある」と述べた。
中国国民の北朝鮮に対する世論も悪化している。環球時報のインターネット世論調査の結果、ネチズンの83%は、北朝鮮の核実験が中国の安全を脅かすと答えた。 中国中央テレビ(CCTV)は「中朝の国境地域で核実験の振動が強く感知され、避難命令が出されたこともあった」と報じた。
韓国語原文入力: 2016-01-06 19:41