中国の抗日反ファシスト戦争勝利70周年を記念する軍事パレードを見つめる米国と中国の視線には微妙なずれがある。「大国崛起」の幕開けを目指す中国と、アジア太平洋地域での影響力を維持しようとする米国の利害が食い違っているからだ。
中国は今回の軍事パレードに約1万2000人の兵力と射程距離が米国本土まで届く東風31B、41などの大陸間弾道ミサイルやアジア太平洋地域全域を作戦範囲に収められる轟6K戦略爆撃機なども公開する予定だ。中国の軍事的「筋肉」を誇示することで、東・南シナ海の領有権紛争など、中国周辺の出来事に介入しないように、米国に向け無言のメッセージを送っているのだ。また、これには台頭した中国と共に互いの利益を尊重し合おうという「新型大国関係」を迫る意味も込められている。人民大学の時殷弘教授は「軍事パレードは、全体的に見て、米中関係に多少良くない影響を与える可能性がある」と述べた。
米国は内心では複雑な心境だ。米国としては、中国が軍事パレードを通じて急成長した軍事力を示すこと自体に、神経を尖らせざるを得ない。米国のアジア重視戦略は、軍事的な側面だけに焦点を合わせると、中国の太平洋での勢力拡大を牽制するものだが、今回披露される新兵器が米国のこのような戦略を無力化する可能性があるからだ。 CNN放送は先月31日、「中国の国防産業は、革新や規模、効率などの面で、まだ米国に比べて遅れているが、航空機エンジンなどのいくつかの分野ではかなり差を縮めてきた」とし、今回の軍事パレードをきっかけに、米国と日本、台湾などが将来の軍事的・地政学的な脅威に対処するために、集中的に協議する可能性があると予想した。米国政府が本国からジョン・ケリー国務長官級の代表団を送らなかった背景には、軍事的覇権主義を誇示しようとする中国の動きに対する不満があると思われる。
しかし、両国は9月中旬から下旬にかけて予定されている習近平・中国国家主席の訪米を控えて、関係を悪化させないように努めている雰囲気だ。ホワイトハウスのスーザン・ライス国家安保補佐官は28日、習近平主席に会って「オバマ大統領と米国は戦争中、中国人民の巨大な貢献と、両国間で結ばれた深い友情について高く評価している」と述べた。
英フィナンシャル・タイムズ紙は30日付コラムで「中国は軍事パレードをきっかけに軍国主義に進もうとする誘惑に駆られるかもしれないが、それは過去40年間、中国の発展と繁栄を可能にしてきた国際秩序を自ら壊す危険な道になるだろう」と警戒した。
韓国語原文入力: 2015-09-01 20:27