本文に移動

グレッグ元駐韓米国大使 「金正恩第一書記は頭のいい若者」

登録:2015-05-19 23:36 修正:2015-05-20 06:58
 回顧録『歴史の破片』韓国語版出版
 韓米に早急な対北朝鮮対話を促す
ドナルド·グレッグ元駐韓米国大使 //ハンギョレ新聞社

 ドナルド・グレッグ元駐韓米国大使(88)は19日、金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮労働党第1書記について「彼は北朝鮮を別の方向に変化させようとしているが、元老軍幹部たちは(それを)望んでいない」と評価した。

 グレッグ元大使は19日、ソウルのミレニアムソウル・ヒルトンホテルで開かれた彼の回顧録『歴史の破片』の韓国語版出版記念記者懇談会で、「彼(金正恩第一書記)はスイスで教育を受けた頭のいい若者」と述べた。グレッグ元大使は「北朝鮮が崩壊するとは絶対思わない。北朝鮮の経済は良くなっている。私たちは北朝鮮と話す必要がある。早ければ早いほどいい」と韓国と米国が北朝鮮との対話に乗り出すことを促した。

 彼は、北朝鮮の核実験に対応して、米国が韓国に戦術核を再配備すべきだとする一部の主張に対し、「最悪の方法なので、絶対に反対する」とし「北朝鮮は米国と韓国が自分たちを攻撃する意図がないと確信を得るまでは核兵器を保有するだろう。結局対話で解決しなければならない」と述べた。彼は1989年に駐韓米国大使を務め、韓国に配備されて戦術核兵器の撤収を主導したことを自分の最大の功績として挙げた。

 彼は2002年に金正日(キム・ジョンイル)総書記に会ってきた朴槿恵(パク・クネ)当時国会議員に「あなたの父親を殺そうとしており、母親を殺した北朝鮮を訪問したことは、非常に勇敢なことだ」と言ったら、朴元議員から「悲しみから過去を振り帰るのではなく、希望を持って未来を見渡すべきだ」という素晴らしい答えが返ってきた逸話を紹介し、「朴大統領が残りの2年間(自分の対北政策である)『朝鮮半島信頼プロセス』を実現していくことを願っている」と述べた。

キム・ジフン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力: 2015-05-19 21:10

https://www.hani.co.kr/arti/international/america/691985.html  訳H.J

関連記事