ドナルド・グレッグ(写真)前駐韓米国大使が10日、平壌(ピョンヤン)を訪問したと<APTN>が報道した。 彼の平壌訪問は北韓が1年以上にわたり抑留している韓国系米国人ケネス ペ氏の釈放問題で北韓-米国双方が激しく角を突き合わせる渦中になされたことであり関心を集めている。
グレッグ前大使はこの日、非政府機構(NGO)‘太平洋世紀研究所’代表団4人と共に平壌に到着したとこの通信は伝えた。
グレッグ前大使の電撃的な北韓訪問が、バラク・オバマ米国行政府と事前交感の下になされたものかは確認されていない。 ただし米国国務部が9日、北韓がケネス ペ釈放のためのロバート キング北韓人権特使の北韓訪問招請を取り消したと公開的に明らかにした事実に照らして見るとき、オバマ行政府からある種の任務を与えられた事実上の特使である可能性は低く見える。
グレッグ大使は1989~1993年に駐韓米国大使を務め、南北関係改善などを支持した米国の代表的な対北韓対話論者だ。
チョン・ウイギル先任記者 Egil@hani.co.kr