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親中国行政に反発し激化する香港民主化デモ

登録:2014-09-28 20:51 修正:2014-09-29 06:20
中国中央政府の行政長官選挙介入方針に抗議する香港のデモ隊が28日、警察の催涙ガス撒布に備えてマスクとゴーグルをつけ政府庁舎前で警察と対峙している。 香港/AP連合ニュース

‘中国の影響を受けない’行政長官完全直選制を要求
学生たち 授業ボイコット…庁舎占拠を巡り賛否分かれる

 2017年に行われる香港行政長官選挙が、中国当局の介入を受けない完全な自由直選制で行われなければならないと要求する香港市民のデモが激化している。

 28日未明、市民団体「セントラルを占領せよ」の共同設立者ベニー・タイ(Benny Tai)は香港の金融中心街であるセントラルで開かれた中・高・大学生の完全直選制要求 同盟休業デモ現場に現れ「学生たちの情熱に感銘を受けた。延期してきたセントラル占領運動の開始を宣言する」として、中国の建国記念日である来月1日に大規模集会を予告した。 ベニー・タイは「まず政府庁舎の占拠から始めよう。民主主義を支持する学生と市民は、新しい市民抵抗運動を支持してほしい」と話した。 「セントラルを占領せよ」側は、行政長官の立候補資格を親中国系選挙人団(1200人)の過半数の支持を得た人物に制限した中国全国人民代表大会(全人大)の決定撤回と、持続的な香港政治改革履行を中央政府に要求したと『サウスチャイナモーニングポスト』等の香港メディアが伝えた。

「セントラルを占領せよ」側が中心街の占拠開始を宣言したことにより、香港民主化を巡る緊張が高まるものと見られる。 同じく完全な行政長官直選制を要求している香港内の中・高・大学生は22日から政府と立法会庁舎が集まっているタマル公園で、授業をボイコットして徹夜で集会を繰り広げた。 27日には催涙スプレーを撒布して鎮圧に乗り出した警察との小競合いが起き、約20人が負傷して17歳の学生活動家ジョシュア・ウォンら約70人が逮捕された。 水中メガネとマスク、防毒マスクなどで身を覆った学生たちは、28日にも警察と対峙して連座座り込みを続けた。 デモの参加者数についてはメディアにより数千から5万人まで交錯している。 野党の幹部も参加した。 余若薇(オードリー・ユー)香港公民党々首は「行政長官を自分たちの手で選べないならば、鄧小平が提示した“一国二制度”がどうして守られるのか、香港が自治権を持っていると言えるだろうか」と演説した。

 だが、デモに参加した学生の多数は「セントラルを占領せよ」の占領運動開始に不満を示した。 香港学連側は「学生たちは“セントラルを占領せよ”を含むいかなる政治団体とも手を握らない」と明らかにした。これに先立って香港中門大学の世論調査では、行政長官選挙に対する中国の全人大決定に対して、回答者の53.7%が否定的と答えたが、同時に46.3%は「セントラルを占領せよ」の市民抵抗運動は支持しないと答えた。

北京/ソン・ヨンチョル特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/china/657229.html 韓国語原文入力:2014/09/28 20:15
訳J.S(1339字)