無労組経営などに批判的視角を紹介
補償の約束には‘企業イメージ保護用’と診断
アメリカの有力日刊紙<ワシントン ポスト>が26日、三星(サムスン)電子職業病被害者の事情を紹介して、三星の成功の裏には暗い陰があると報道した。
この新聞はこの日、長文の主要記事で「三星は韓国が成し遂げた最高の成果だが、一部の職員は三星が彼らを病気に罹らせたと話している」とし、三星電子生産工場の作業環境が去る20年余りの間に数百種の稀少疾患をもたらしたという三星職業病被害者の発言を紹介した。 一例として、ハン・ヘギョン氏は高等学校卒業後に三星に入社して、2年後に生理が止まり、真っすぐ歩くこともできなくなり、結局脳腫瘍の診断を受けた。 新聞はインターネット版では被害者の苦痛な病院生活等を含む写真21枚も掲載した。
新聞は「三星と数十人の前職労働者の間の職業病を巡る争いが、数年間にわたり韓国社会の周辺部で燻っていた」として「しかし最近になって韓国内で安全と企業責任に対する憂慮が深まり、主要イシューに浮上した」と伝えた。
新聞は、三星側は作業場安全基準を満たしていると説明しているが、一部の政治家と活動家たちは、安全より生産性を強調し労組の設立を禁止した会社側の誤りを労働者の健康問題が物語っていると主張していると報道した。 新聞はまた、三星電子器興(キフン)半導体工場で新入社員を対象にした一ヶ月間のオリエンテーションで、作業場の清潔は強調した反面、これから扱うことになる化学物質や安全に対する説明は殆どなかったという職員の主張も紹介した。
新聞は三星が最近被害者に対する補償を約束した事実を紹介して、三星がイ・ゴンヒ会長からの経営権継承を準備して企業イメージにますます敏感になっていると診断した。
ワシントン/パク・ヒョン特派員 hyun21@hani.co.kr