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軍出身 極右 人物、東京選挙で突風

登録:2014-02-11 22:35 修正:2014-02-12 07:45
度を越えた日本右傾化 二つの風景
"侵略国家の汚名に憤まん" 論文で解任
20代の支持率 2位…ネット右翼 実体確認
田母神俊雄 前航空幕僚長

 "一番驚いたことは田母神が得た61万票です。若者たちが田母神のような歴史観に共感しているという意味でしょう。 そこに日本の危険性があります。"

 永く韓-日過去問題解決のために努力してきた矢野秀喜 ‘強制連行・企業責任追求裁判全国ネットワーク’事務局長は9日に行われた日本東京都知事選挙で最も驚くべき点は、舛添要一 前厚生労働大臣の圧勝ではなく、田母神俊雄 前航空幕僚長(韓国の空軍参謀総長に該当)の躍進だと話した。 田母神は2008年10月「日本が侵略国家ということはくやしい汚名だ」と主張する論文を発表し、航空幕僚長を解任された日本の代表的な極右人士に選ばれる。 そのような田母神に東京の市民たちが‘直ちに脱核’実現のために必死に選挙運動を繰り広げた細川護熙 元総理(95万票)の3分の2に肉迫する票を投じたわけだ。

 特に田母神の全体での得票率は12%だが、20代の支持率は24%で、当選した舛添(36%)に次ぐ2位を記録した。 日本の若い世代の右傾化が数値で確認されたわけだ。

 日本<朝日新聞>も11日付2面‘田母神、60万票の意味’というタイトルの記事で今回の現象を解剖した。新聞は田母神の支持層が既存保守よりさらに過激な指向の、若年層を中心にした‘ネット右翼’と指摘し、これらが新しい政治勢力として登場する可能性があると指摘した。 実際、田母神の支持者は9日夜、当初30万票に留まると見られた得票数が60万票を越えるや "戦後日本の欺瞞と偽善に真っ青になった人々がこれほど多い。 新しい政治勢力の誕生" とし興奮する姿を見せもした。

 <ネット右翼の逆襲>という本を書いた評論家 古谷経衡は<朝日新聞>とのインタビューで、今回の選挙結果は 「ネット右翼が新しい政治勢力として登場したことだと言える」と指摘した。 しかし他方では、言論が田母神を主要4大候補として扱ったために彼がネット右翼を越えて他の保守層まで吸収できたという解釈も出ている。

東京/キル・ユンヒョン特派員 charisma@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/623690.html 韓国語原文入力:2014/02/11 20:43
訳J.S(1032字)

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