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ゴダイヴァの裸身を覗き見して盲目にされたトムの運命を肝に銘じよ

登録:2013-11-03 21:12 修正:2014-09-05 20:42
中国<新華社通信>、米国情報機関の各国首脳盗聴を叱責
米国を‘ピーピング トム’に比喩し "同盟国との信頼破壊" 批判
‘中国をハッキングの主犯に追い立てた米国の二重的態度’も指摘
アンゲラ・メルケル ドイツ総理が去る3月5日、ハノーバーで開かれた先端製品展示会で盗聴防止機能が装着された携帯電話で試験通話をしている。 米国国家安保局(NSA)はメルケル総理の携帯電話を数年にわたり盗聴してきたことが明らかになった。 ハノーバー/APニューシス

 11世紀頃。英国ロンドン北西側のコベントリーで、ここを治めていた領主の夫人が裸で村を回る事件が起きていた。 レオフリック3世が過重な税金を賦課し、国民の苦痛が深まると領主の夫人であるゴダイヴァが裸で城内を回って夫に税金を下げてほしいと呼び掛けた。 国民はゴダイヴァの心遣いに感謝して、彼女が村を回る間は絶対に裸身を覗き見しないことを約束した。 だが、たった一人だけ。裁断師トムは好奇心を押さえ切れず彼女を覗き見して盲目にされてしまった。 今は高級チョコレートの代名詞として良く知られたゴダイヴァにはこのような伝説がある。

 中国官営<新華社通信>がゴダイヴァの伝説を引用してドイツ アンゲラ・メルケル総理に対する盗聴で波紋が大きくなっている米国情報機関による盗聴を強く叱責した。 <新華社通信>のコラムニスト トヌィサンは1日‘盗聴者 米国の信頼破壊’というコラムで米国を‘ピーピング トム’に比喩した。

 このコラムは "唯一のスーパーパワーである米国の盗聴疑惑が心臓を止めかねない規模に拡大している。 今回の事件は米国を信頼してきた友好国に致命打を加えている" として "米国が自国の安保のために犯した盗聴が、逆説的にこれを害している" と批判した。 彼は "今回の盗聴波紋は米国と同盟国の信頼関係を根本的に崩している" とした。 また "最近、滝の水のようにあふれている盗聴事実は、米国がどれほど相手国家覗きに熱を上げていたかを如実に見せている。 米国国家安保局(NSA)が2006年だけで35ヶ国の指導者の対話を盗聴していたと発表されたが、これは氷山の一角に過ぎない" と批判した。

 中国は、この間 米国が執拗に自分たちをサイバーハッキングの主犯国家だと名指しして攻撃した事実を挙論して "今回の盗聴疑惑に現れる二重的な態度は、米国がヤヌスの顔を有していることを白日の下に示した" として "米国の信頼を裏切る行動は、今後中国との‘新型大国関係’を結ぶ上でも障害になるだろう」と述べた。

 このコラムは "アンクル・サム(米国)はゴダイヴァの裸身を覗き見た裁断師トムがどうなったか、今一度肝に銘ずる必要がある" と結んだ。

北京/ソン・ヨンチョル特派員 sychee@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/609588.html 韓国語原文入力:2013/11/03 15:27
訳J.S(1324字)

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