本文に移動

[ハンギョレ21 2011.12.12第889号] どのように流入しどのように抜け出したか

[企画] 前・現職性売買女性22人を深層インタビューした
‘女性の性売買経験と生活史研究’報告書が明らかにした韓国性売買現況の断面(845字)


  ソウル大女性研究所が出した報告書‘女性の性売買経験と生活史研究’は前・現職の性売買女性22人に対する深層インタビューを含んでいる。 22人は年齢帯と地域、業態に等しく分布している。 彼女たちの話を聞いてみれば、我が国性売買の現況に対する立体的な絵ではなくとも、簡単な断面は描き出すことができる。

  先ず性売買流入時期を見れば、22人の中で20才以前に流入した数が何と15人だった。 その内、家出経験のある数は12人(80%)だった。 反面、21才以後に性売買に飛び込んだ7人の内、家出経験があることが確認されたケースはなかった。 また、10代で性売買を始めた15人の中で10人が成長期に家族暴力や性暴行にあった経験があったが、残り7人の中には暴行にあった経験がある女性は1人に過ぎなかった。 報告書は「最初の流入年齢が高い事例は成長期家出・暴力被害経験が相対的に少ないことが分かる。彼女たちにとってはむしろ経済的な問題が大きかった」と解説した。


  脱性売買と関連しては‘増えた前借金’を理由に上げた女性が7人いた(3,4,5,11,16,17,21番女性)。少なくない数の女性が経済的理由のために性売買に流入していることを考慮すればアイロニーだ。 恋愛や同居なども主要な理由になったし(4人・6,12,19,21番女性),望まなかった妊娠や保護処分のような外部的要素も作用した(3人・ 2,7,16番)。自発的に他の職種を探したケースもあった(3人・5,6,16番)。


キム・ギテ記者 kkt@hani.co.kr


原文: http://h21.hani.co.kr/arti/society/society_general/30943.html 訳J.S