原文入力:2009-03-04午後08:58:01
2月合計…スーパーボールなど広告マーケティング効果ぱんぱん
イ・ヒョンソプ記者
←現代・起亜車 米国市場占有率推移
現代・起亜車が1月に続き2月も米国市場で善戦を続けた。二社を合わせた米国市場占有率は7.6%で史上最高値だ。現代車の破格的なマーケティングが成果を上げた背景として解説される。
現代車は去る2月、米国市場で3万621台を売り、市場占有率が4.4%に達したと3日発表した。昨年2月に比べれば販売量が1.5%減少したが、1月よりは24.9%増えた。こういう実績はゼネラルモータース(GM)の販売実績が-53%(12万6170台),フォード-48%(9万9050台),トヨタ-40%(10万9583台)等を記録したことに比較すればすばらしい善戦だ。車種別にはアクセント(国内名ベルナ)が4334台で昨年同月より30%,エラントラ(アバンテ)が8899台で31.8%増えるなど小型車が人気を呼んだのが眼に触れる。ジェネシスは1197台の販売で人気を持続した。起亜車は2月に2万2073台を売り昨年対比販売量が0.4%増えた。セドナ(カーニバル)が6211台も売れた。
現代車は先月米国プロフットボール スーパーボール競技と最近アカデミー賞授賞式など大きい行事に莫大な資金を投じ広告を集中配置し、失職した場合は3ヶ月間割賦金を代納し、それでも再就職できない場合には車をまた買い取ってくれる‘アシュアランス プラス’プログラムを導入し米国市場で突風を起こしている。またウォン-ドル為替レート上昇を土台に車種別に数千ドルに達する‘インセンティブ’(割引販売)攻勢も展開している。こういう果敢なマーケティングが現代車が深刻な不況にも占有率を急上昇させる力になっているというのが現代車現地法人の分析だ。<ロイター>通信は「現代車が崩壊する米国市場で(去る1月に続き)再び優秀な技量を見せた」と評価した。
だが為替レートを背景にしたこういうマーケティング方式は、将来に収益を蚕食するブーメランとなって戻ってくるかも知れないという憂慮も出てきている。まず現代車が米国で売った車の多くがレンタカー会社に行った。レンタカー会仕に行った車は2年以内に中古車市場に出てくる場合が多く、結局一度に現代中古車が市場に溢れ出て出て中古車価格が落ちかねない。米国では中古車価格(残存価値)が車両選択の重要な要素だ。‘アシュアランス’の場合も問題になれば保険会社が直接損害を担うが、結局返却された車は中古車市場に放たれ価格を落とす悪循環を産む恐れがある。果敢な割引販売もまたジェネシスを発売してもう少し高級ブランドイメージを構築しようとしていた現代車の計画を乱している。現代車関係者は「ビッグ3の退潮にともなう反射利益と積極的なマーケティングがシナジーを呼び良い実績を出している」として「結局顧客が車の性能に満足して継続して私たちの車を買うようにしないと」と話した。
イ・ヒョンソプ記者sublee@hani.co.kr