原文入力:2011/10/14 20:13(817字)
イ・ジェミョン記者
国際石油価格上昇も影響
消費者物価に圧力も
ウォン安により輸入物価がまた急騰し、5ヶ月ぶりに最高値を記録した。一定の時間差を置いて反映される国内消費者物価にも、赤信号が灯ることになった。
韓国銀行が14日発表した「9月輸出入物価指数」によると、先月の輸入物価は8月に比べ3.7%、昨年の同月より14%上昇した。前月比上昇率は昨年12月(4.7%)以後、最高値であり、昨年同月比の上昇率は、今年4月(19%)以後で最も高かった。
イム・スヨン韓国銀行物価統計チーム課長は、「先月、韓国ウォンの価値下落(ウォン安)と原油価格の上昇が、輸入物価を引き上げた」と説明した。 先月、米国ドル貨幣に対するウォンの平均為替レートは1119ウォンで、ウォンは8月(1073ウォン)に比べ4.1%切り下げられた。国際原油価格も前年同月比で35.1%も上がった。
ウォン安にともなう輸入物価上昇圧力は、今月も続く見込みだ。ウォン・ドル為替レートは、今月の初め1200ウォン近くまで下落し、最近でも1100ウォン台後半で取り引きされている。今月に入り、為替レートの下落率はすでに5.2%に達する。韓銀は為替レートが10%のウォン安になる場合、消費者物価が0.5%ポイント上昇すると推算している。
チョン・ヨンシク サムスン(三星)経済研究所首席研究委員は、「為替レートと国際石油価格は、国内物価全般に影響を及ぼす」として「供給の側面から消費者物価上昇圧力は鈍化しているが、現在でも高い水準であり、国際金融市場不安にともなう為替レート水準の変化が、今後の物価に大きな影響を及ぼすだろう」と話した。
イ・ジェミョン記者 miso@hani.co.kr
原文:https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/500825.html 訳 M.S