原文入力:2009-03-04午前09:02:36
流動外債対応 外国為替保有額比率 1.04
アジア国中 スリランカ除き最低
チョン・ナムギ記者
ウォン-ドル為替レートが高空行進を継続し外国為替保有額の適正水準を巡る論議が大きくなっている。韓国銀行は2月末現在、外国為替保有額が2015億4千万ドルで1ヶ月間に2億ドル減ったと3日発表した。だが外国人らの見解は相変らず否定的だ。
シティ銀行が先週出したアジア経済報告書によれば韓国はアジアで外債構造が最もぜい弱な国に属する。去る1月末の外国為替保有額が2017億ドルに達するが、1年内に満期を迎える流動外債が1911億ドルに達し流動外債対比外国為替保有額比率(外国為替保有額/流動外債)は1.04倍に止まっている。アジア11ヶ国の中でスリランカ(0.53)を除いて最も低い水準だ。マレーシア(2.16),パキスタン(2.14),フィリピン(2.76),タイ(3.2),台湾(2.95)等大部分の国が2倍以上なので私たちより飛び切り先んじている。
今年の経常収支が政府目標値のとおり130億ドル黒字を達成すれば年末基準では外国為替保有額が流動外債の1.11倍水準で余裕ができる。だが報告書は外国人株式投資資金1110億ドルと債権投資資金270億ドルを‘潜在的に流出可能な短期資本’として分類している。この場合、外国為替保有額は流出可能な資本の0.63倍に落ちる。この数値が韓国より低いところはパキスタン(0.47)とスリランカ(0.26)だけだ。インドネシア(0.9),インド(1.17),マレーシア(1.66),タイ(2.12),台湾(1.71),ベトナム(1.52)等大部分のアジア諸国が私たちの二倍以上だ。
←外換銀行外貨出納係職員が3日午後、ソウル,乙支路本店外国為替窓口で米国ドル貨幣を数えている。 AP連合
もちろんすべての外国人資本が一気に抜け出るということは実現の可能性がない極端な仮定だ。だが国家別リスクを常に考慮しなければならない外国人投資家らは相対的な危険度を調べ上げるしかない。オ・ソクテ シティ銀行エコノミストは「国際的に比較した時、私たちがアジアで外債負担が最も大きいということは否めない」と話した。
政府は昨年末の総外債3805億ドルの中で造船業者前受金590億ドルなど1027億ドルは償還負担がない外債と主張しているが、外国報道機関と外国人投資家らは重きを置いていない。むしろ造船業者発注物量取り消し可否を外国為替市場の最も大きな危険要因としてあげている、金融危機以後、ドバイを含むアラブ首長国連邦地域で取り消しになったり延期になった建設プロジェクトだけでも2500億ドルに達するという報道が出てきており、造船会社の発注物量もやはり取り消しの可能性を無視することはできない状況だ。
ホン・スンモ新韓銀行金融工学センター次長は「銀行借入だけでなく外国人株式投資が多く世界金融市場悪化の直接的影響が大きくならざるをえない」と話した。 チョン・ナムギ選任記者jnamki@hani.co.kr