原文入力:2011/09/01 20:47(1089字)
キム・フェスン記者
8月消費者物価 5.3%急騰
3年ぶりの最高値 暴騰
価格統制政策 総体的失敗
8月の消費者物価が5.3%急騰し3年ぶりの最高値を記録した。これに伴い今年に入って‘物価との戦争’を宣言し、各種対策を出した政府は総体的な政策失敗責任を避けられなくなった。
1日、統計庁が発表した8月の消費者物価指数は昨年同月より5.3%上昇し、2008年8月(5.6%)以後 3年ぶりに最も高かった。消費者物価上昇率は去る1月に4.1%を記録した後 7ヶ月連続で4%台の高空行進を続けたが今月に入り5%台まで沸き上がった。政府は集中豪雨にともなう農産物価格上昇、国際金価格急騰、住宅貸切保証金及び月払家賃の急騰などを主な理由として分析した。イム・ジョンニョン企画財政部次官は 「野菜価格が大きく上がり、国際原油価格の下落分が未だ反映されていないなど季節的、一時的要因が大きく作用した」として「9月の秋夕が過ぎれば4%台内外に安定するだろう」と話した。
しかし農産物と石油類を除くコア物価上昇率が大幅に上がっており、政府説明は説得力を失っている。前年のような月対比コア物価上昇率は去る2月以後 3%台を維持してきて、8月に入り4.0%に沸き上がった。政府は年初、物価上昇原因を原材料価格など外部要因のせいにする安易な態度を示し、7月に入り本格的なインフレ圧力を認めた。
これに伴い、今年の物価上昇率は政府目標値の4.0%を上回ると展望される。イム・ヒジョン現代経済研究院研究委員は「市中流動性が豊富でインフレ期待心理が大きくなった状態」として「工業製品とサービスなど需要側インフレ要因が大きく農産物など供給側変数が安定しても物価上昇の勢いが簡単には落ち着かないだろう」と話した。実際、8月物価上昇分の中で工業製品とサービス価格が占める比重(物価上昇寄与度)は各々42%、34%で、全体上昇分の3分の2を占める。農水畜産物の寄与度は22%に過ぎなかった。
チャン・ポヒョン ハナ金融経営研究所研究委員は「急速な景気回復で昨年下半期からインフレ圧力が大きくなったが、政府が金利・為替レートに手を付けずに価格統制などのミクロ政策手段だけに依存したために物価不安を拡大した」と指摘した。
キム・フェスン記者 honesty@hani.co.kr
原文: 訳J.S