原文入力:2011/08/17 23:10(2352字)
大企業 横暴叱責には謝罪せず
ソン・ヨンチョル記者、イム・インテク記者
財界代表ら、国会公聴会出席
"納品単価 値切りは一部の会社の問題"
全経連 国会ロビー文書 追及には "私は知らない"
←財界4団体長 一堂に ホ・チャンス全国経済人連合会会長(右端)と経済団体長らが17日午後、国会知識経済委員会で開かれた‘大企業の社会的責任強化に対する公聴会’で議員らの質問を聞いている。 左からイ・ヒボム韓国経営者総協会会長、キム・キムン中小企業中央会会長、ソン・ギョンシク大韓商工会議所会長。経済4団体長が国会公聴会に参加したことは初めてだ。 キム・ミョンジン記者 littleprince＠hani.co.kr
昼12時2分、彼が会議場に入るや一斉にカメラのフラッシュがさく烈した。赤ら顔のホ・チャンス全国経済人連合会会長は挨拶の言葉が書かれた原稿を読むと降壇した。日本に出国し予定より1時間遅く参加したためか、発音が外れ文章もこんがらがった。国会が要請し50余日ぶりの17日、知識経済委員会公聴会に姿を現したホ会長は「海外発注関係で少し遅れた。 申し訳ない」と謝罪から始めた。
この日朝までホ会長は国外日程を理由に公聴会に参加しないと伝えられていた。しかし国会を愚弄し国民を無視しているという荒々しい批判に遭い、突然 公聴会出席へ態度を変えた。ホ会長が現れるや議員は「本当にお目にかかるのが難しい」と皮肉った。
‘大企業の社会的責任強化’を主題にしたこの日の公聴会で与野党議員は貪欲、野獣、ジャングル、食物連鎖など低劣な単語を動員し大企業の行動を批判した。公聴会にはホ会長をはじめソン・ギョンシク大韓商工会議所会長、イ・ヒボム韓国経営者総協会会長、キム・キムン中小企業中央会会長などが参加した。 経済団体長が国会公聴会にそろって参加したことは初めての出来事だ。 知識経済委員会は去る6月29日、ホ会長など経済団体長らを呼び大企業・中小企業共生方案を扱う公聴会を開いたが、ホ会長など核心関係者らが参加せず‘片肺公聴会’に終わった。以後、荒々しい批判世論が起き、この日公聴会が再び開かれた。
議員らの叱責に対しホ会長は時々低姿勢になったが、困難な質問には「検討してみる」という儀礼的な返事でやり過ごし、時には無念を表わした。議員が大企業の横暴を指摘すると彼は「広報が誤った。事実が誤って知らされた」と応酬した。
ホ会長は中小企業や零細商人、在来市場を荒廃させる大企業の行動を認めなかった。ノ・ヨンミン民主党議員が「大企業が中小企業に納品単価を値切ったり技術を奪うなど悪質的な犯罪行為をしている」と問い詰めると、ホ会長は「一部の会社がすることなのに(そのために)全体が非難を受けている」と反論した。「大企業の納品単価値切りを法的に制限する必要がある」というチョン・テクン ハンナラ党議員の指摘にも、「法で強制することが両者にとって利益になるか検討してみなければならない」と事実上反対した。ホ会長は大企業と中小企業の葛藤を調停する受託企業運営協議会に関する問いに対し概念が分からないとためらい、キム・ジェギュン民主党議員から「こんなことも分からないのか。頭は墨壷なのか(間抜け)」という叱責も受けた。
ホ会長は法人税追加減税撤回世論も無視した。 「金持ちの税金をもっと上げろという米国のウォーレン バフェットやビル ゲイツのように‘noblesse oblige(指導層が持つ道徳的義務)’(社会的地位にふさわしい道徳的義務)次元で、全経連がこれを先に言う用意があるか」(キム・ジンピョ民主党議員)、「李明博政府が歴代どの政府より多く法人税を下げてくれたが、もう追加減税は必要ないと発表するつもりがあるか」(チョン・テクン議員)という問いに対し、ホ会長は「私たちの自らの調査によれば法人税減税で投資が増えたと出ている」として「一度 考えてみる」とだけ答えた。政府の高為替レート政策と法人税減税などで恩恵を受けた大企業が、働き口創出など自分の役割を果たしていないという指摘に対しても、ホ会長は「努力はたくさんしたが一部の誤った人々のために拡大再生産されている」と反論した。
全経連の国会議員ロビー文書も俎上に上がった。カン・チャンイル民主党議員は「全経連が‘全国経済人ロビー連合会’に転落した」と批判した。ホ会長は「新聞を見てその事件を知った。それをどうして私が指示できるだろうか」として「そんなことが報道されたことについては申し訳ない」と話した。パク・チン ハンナラ党議員が「全経連が米国ヘリテージ財団のような新しい青写真を提示しなければならない」と言うと、ホ会長は「良い話だ。(全経連が)どのように発展するべきか、職員に話して検討してみようと言っている状態」と答えた。
議員はこの日の公聴会でホ会長らが見せた態度に失望感を表した。パク・チン議員は公聴会が終わった後「全経連が自分の保護だけに汲々とした姿を見せ、国民が強く失望するだろう」とし「全経連を発展的に解体するのが良い」と話した。しかし大企業のある幹部は「大企業に誤りもあるが、それを政治家が叱責するのはおかしい」として「社会的安全網の責任は政界の役割なのに、大企業に福祉負担をみな押し付けているのではないか」と反問した。 ソン・ヨンチョル、イム・インテク記者 sychee＠hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/492180.html 訳J.S
