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1千世帯 大団地に貸切 1世帯だけ… "これほど大変だとは"

原文入力:2011/07/21 20:27(1899字)
キム・ギョンウク記者

会社員チョン・ヒテ氏の新婚借家探し
ソウル全域 3ケ月間探しまくり…今年初めより 5千万ウォン 跳ね上がる
8月入居の北漢山(プッカンサン)ヒルステート7次分譲は貸切 種切れ
半貸切も少量… "物量あふれる時期なのに正反対"

←貸切物件がなぜ出てこないのだろう=来月1日に入居を控えたソウル、恩平区(ウンピョング)、仏光洞(プルクァンドン)の北漢山(プッカンサン)ヒルステート7次分譲アパート周辺にある不動産仲介業所職員がアパートを見上げている。 シン・ソヨン記者 viator@hani.co.kr

北漢山の山裾に建ったアパートの上に7月の太陽が熱く照り付けている。コンクリートの路面は真夏の熱気を吹きだし、住民のいないアパートには作業者だけが休む暇もなく動き作業を進めていた。20日ソウル、恩平区、仏光洞の北漢山(プッカンサン)ヒルステート7次は仕上げ工事の真っ最中だった。

 「‘まさか…’と思いました。周囲で‘貸切大乱’と言っていても率直に言って信じられませんでしたよ。借家を探すのがこれほど骨を折るとは思いませんでした。」 来月1日に入居を控えたアパート団地の前でチョン・ヒテ(30)氏が話した。来る10月に結婚を控えたチョン氏は去る5月から借家を探している。20坪台の小型アパートを探したが、物量自体が少なく、見栄えしないアパートでも価格はべらぼうに高かった。

江南(カンナム)のある大企業物流会社に通う彼は初めは出退勤を考慮して地下鉄2号線周辺を中心にアパートを調べてみた。職場のある江南一帯の江南・瑞草(ソチョ)・松坡(ソンパ)地域は探す意欲が出ないほど貸切保証金が高かったし、それも物件自体探すのが容易ではなかった。出退勤が容易な銅雀区(トンジャクク)、舎堂洞(サダンドン)と広津区(クァンジング)、九宜洞(クイドン)一帯も同じだった。九老(クロ)、新道林(シンドリム)、新林(シルリム)、文来洞(ムンレドン)一帯は貸切物件自体がなかった。往十里(ワンシムニ)など交通の便が良い地域は築15年以上のアパートの貸切保証金が2億7000万~8000万ウォンに達した。都心の他の地域も状況は同様だった。 都心から外れてどんどん郊外へ足をのばしてみた。ソウル全域を検索したようなものだ。仏光洞だけで12ヶ所の不動産屋を尋ね歩いた。 そのようにして家が見つかるまでに3ケ月かかった。

北漢山ヒルステート7次は当初、庶民・中産層の貸切需要に適合した物件が多く出ると予想された所だ。計1070世帯の大団地の中で109㎡以下の中小型アパートが全体の80%に達するためだ。しかし、現在こちらで貸切物件を探すことはきわめて難しい。供給面積80㎡(24坪型) 1世帯と109㎡(33坪型) 2~3世帯が全て。 2008年の分譲以後、今までになされた貸切契約は120~130件で、全体物量の11~12%に過ぎない。貸切価格も80㎡の場合、2億5000万ウォンであり3ケ月前より何と5000万ウォンも跳ね上っていた。その上、半貸切・月払家賃の物件はあるにはあるが、80㎡基準で現在の相場は保証金1億ウォンに月70万~100万ウォンであり、庶民・中産層には大きな負担だ。

昨年までは状況がこれほどには深刻でなかった。 昨年8月に入居を始めた仏光洞、の北漢山ヒルステート3次の場合、貸切物量が全体(1300世帯)の25%程度(320~330世帯)あったし、80㎡の貸切も1億8000万~9000万ウォンで取り引きされていた。ヒルステート3次は7次と立地条件と規模が同様だ。

こちらのH不動産のナ・ギョンヒ(44)氏は「通常、入居日が差し迫れば貸切物件があふれ出て出るので、価格が下がるのだが今は正反対の珍現象が起きている」 と話した。 M不動産を営むウ・ヨングン(49)氏は「政府が2009年からグリーンベルト地帯に相場差益を狙える(くつろぎの里住宅) ‘半額アパート’事業を展開したために、人々が家を買う代わりに‘ロトアパート’の申込に熱を上げた」 として 「(住宅購入)需要が減ると建設会社も当然アパート供給を減らし、その結果が今になって貸切難として現れている」と話した。

キム・ギョンウク記者 dash@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/property/488469.html 訳J.S