原文入力:2011/07/13 10:17(1669字)
ク・ポングォン記者
MS, スマートフォン製造会社相手に特許料攻勢 本格化
"Eメールなど特許侵害"…三星に1台当たり15ドル要求
←アンドロイドを相手にした特許権紛争
‘上手く行っていた’アンドロイドが特許料の罠に陥った。無料で誰もが持って使えるグーグルの開放型OS アンドロイドを利用してスマートフォンを作ったモバイル製造業者が巨額の特許料を払わなければならない境遇に置かれた。
英国の<ガーディアン>等、外信は去る10日(現地時間)マイクロソフト(MS)が三星電子にアンドロイド スマートフォン機器1台当たり15ドルを特許料として要求したと報道した。MSはアンドロイドOSがEメール発送プログラムなどウィンドウズの特許を侵害したとし、スマートフォン・電子ブック リーダー・タブレットPC製造業者を相手に相次ぎ特許使用料を要求している。台湾のH T.C.は去る4月、アンドロイドフォン1台当り5ドルずつをMSに支払うことで合意した経緯がある。グーグルはアンドロイドを開発し無料で提供しているが、特許に関連した紛争が生じる場合にはグーグルは表に出ず、アンドロイドを使い製品を作った製造業者が責任を負うことになっている。
←アンドロイドと三星電子
<ガーディアン>は三星電子がアンドロイド機器1台当たり15ドルの特許料要求を10ドル水準に下げようという交渉態度を示しているいると報道した。三星電子は今年1分期に1900万台のスマートフォンを販売したが、特許料が1台当たり10ドルの場合には1億9000万ドル、15ドルの場合には2億8500万ドルの費用を払うことになるだろうと<ガーディアン>は伝えた。米国の巨大ソフトウェア企業であるオラクルもアンドロイド機器がオラクルのJAVA技術を侵害したとしてグーグルと製造会社を相手に特許料を要求していることが分かった。これに対して三星電子側は「MSと交渉中の事案であり、具体的内容は公開できない」と明らかにした。業界ではMSがスマートフォン製造業者の三星電子との関係を考慮し、無理な要求をしはしないと見ている。
<ワシントンポスト>もこの日「アンドロイドは無料ではない」として「MSのウィンドウズ フォン7のように使用料を要求することはないが、MSに特許料を払わなければならない」と指摘した。MSは昨年からアンドロイドは無料ではないと一貫して主張してきた。昨年8月、MS側は「アンドロイドは‘隠れた費用’が高いためウィンドウズフォン7の機器当たり15ドルの使用料が合理的価格」と主張した。MSは当時、製造会社がスマートフォン製造過程で最適化開発費をはじめとして、オフィスや動画コーデックのようなプログラム使用料を払わなければならないのは当然であり、将来 特許権紛争により別途費用を支払うこともありうると言及した。MSがかなり以前から特許料攻勢を準備してきたことを知らせる内容だ。
アンドロイド陣営の危機はこれだけではない。今月初め、カナダの通信装備業者ノテルが破産し競売に渡った6000件余りの通信特許もやはりアップル・MSコンソーシアムの手に渡った。グーグル・インテル コンソーシアムが競争から押し出された点も今後の通信関連特許紛争でグーグルの立場を脆弱にさせる展望だ。
万一、グーグルが特別な対策を出すことができない場合、アンドロイド フォン製造陣営全体が危機に陥ることもありうる。これに対してグーグル関係者は12日<ハンギョレ>に「グーグルはこの問題に非常に深刻にアプローチしている」として「製造業者がアンドロイドを信頼して使えるよう、何らかの方式で解決策が出てくるだろう」と話した。
ク・ポングォン記者 starry9@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/487044.html 訳J.S