本文に移動
全体  > 経済

危機に強い協同組合企業たち

https://www.hani.co.kr/arti/economy/heri_review/485892.html

原文入力:2011/07/05 14:32(877字)
キム・ヒョンデ記者

協同組合企業らは危機に対して より強かった。2008年金融危機の際に特に輝いた。 ヨーロッパ銀行市場の20%を占める協同組合銀行は普段より金利を上げることはなく貸出を回収することもなかった。むしろ顧客と預金を増やしながら市場占有率を高めた。

協同組合モデルは危機の時にさらに切実になる雇用安定にも大きい寄与を果たした。 金融危機を耐え抜いた協同組合銀行の健全性はそのまま中小企業の雇用安定につながった。実際ヨーロッパ協同組合銀行総貸出の29%が中小企業に流れている。

協同組合企業らは金融危機の時にこそ一層活発に事業を展開した。ドイツでは2008年に前年より二倍多い250ヶの協同組合が新設された。

金融危機はしかをひどく患ったスペインでは2008年の新規協同組合創業が1.7%の減少に終わった。一般企業の創業は7%も急減した。スペインの1万8000余に及ぶ労働者協同組合は30万ヶの健全な働き口を供給している。

協同組合は寿命もはるかに長い。2005年ドイツの全体企業破産率が1%だった時、協同組合は0.1%にも至らなかった。カナダでは5年以上存続する協同組合が60%に及ぶだ、一般営利企業は40%に留まった。10年以上存続する比率は協同組合が40%で、一般営利企業の20%より二倍高かった。協同組合の活発な新規創業と長期存続は当然に良い雇用を支えるつっかい棒の役割を果たす。

英国スターリング大学のジョンストン ポチョル教授らはこういう内容を盛り込んだ‘危機の時代に強い協同組合事業モデル’という報告書を2009年、国際労働機構に提出した。

ポチョル教授は「協同組合の寿命が長いのは利益極大化に執着せず、地域社会に寄与し組合員に便益を提供するという存在目的があるため」と分析した。 キム・ヒョンデ先任記者

原文: 訳J.S