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グーグルに情報削除要求、韓国‘世界2位’

原文入力:2011/07/01 15:33(1297字)

世界100余ヶ国中、ブラジルに次ぎ2番目
使用者情報要請も昨年に比べ4倍増加

グーグルがサービスする世界100余ヶ国の中で、韓国政府のデータ削除要求件数がブラジルに次ぎ2番目に多いことが分かった。韓国政府の使用者情報要請も昨年7月~12月までに190件であり、1年前に比べて4倍以上増えたことが分かった。
 1日、グーグルが運営している‘各国政府データ削除および個人情報提供要請記録サイト(google.com/tranceparency report)’を見れば、2010年7月から12月まで韓国政府がグーグルに要請したデータ削除要求件数は計139件と集計された。これは同じ期間に263件の削除を要請したブラジル政府に次ぎ世界で2番目に高い数値だ。

 データ削除要求により削除されたデータは計3万2081件だ。削除されたデータは大部分がグーグル ウェブサイトから削除されたもので、削除されたユーチューブ映像は1件だった。削除要請理由は‘個人情報保護’が132件で大部分を占めた。韓国政府のデータ削除要請は大部分が韓国インターネット振興院がしたものであると該当サイトは明らかにしている。

 韓国政府のデータ削除要請件数は着実に増加している。グーグルは昨年4月、このサイトを開き6ヶ月単位で各国政府の削除要求件数を公開している。韓国政府の2009年7月~12月削除要請件数は64件で1年間で217%増えた。

 一方、韓国政府の使用者情報提供要請件数は2009年7月~12月には44件だったのに反し、昨年7月~12月には190件で431%増えた。使用者情報要請は米国が4601件で最も多く、ブラジル(1804件),インド(1699件),英国(1162件)がその後に続いた。

 しかし韓国政府の使用者情報提供要請は不適切なものが多いと見られる。提供された情報の中で実際にグーグルが使用者情報を提供したものは45%に過ぎなかった。 半分以上はグーグルが不適切な要請と判断し情報を提供しなかったわけだ。米国の場合、情報提供率が97%、インドも情報提供率は79%と高いのに反し、韓国の場合は45%にとどまったわけだ。

 グーグルは使用者情報提供と関連してウェブサイトで「政府から要請される要求の中には犯罪捜査など合法的なものも多いが、最大限に法を厳格に解釈し使用者情報を提供している」と明らかにした。

 デービッド ドゥロモンド グーグル主席副社長は昨年このウェブサイトを開き、「表現の自由はグーグルの核心価値の一つであり‘透明性報告書’を通じてどんな国がグーグルのコンテンツに対して削除または、サービス遮断を要求したかを確認することができる」とし「このような透明性が政府検閲に対応する方案になり得る」と話した。

パク・スジン記者 jin21@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/it/485410.html 訳J.S