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韓銀 “外国為替保有額 2千億ドルに執着せず”

原文入力:2009-02-22午後09:21:13
為替レート積極防御 示唆

チョン・ナムグ記者

ウォン-ドル為替レートが1500ウォン台を越えた中で、外国為替当局が外国為替保有額の2千億ドル維持に執着せず必要な場合は外国為替市場でドル売り‘介入’を断行するという意志を表わした。

韓国銀行高位関係者は22日「市場介入可否はその必要性により判断する」として「外国為替保有額が2千億ドルを割り込む問題は介入可否を判断する際に全く考慮の対象ではない」と話した。この関係者は「銀行らの外債償還で外貨借入規模も減っているだけに外国為替保有額が減ることに過度にこだわる理由はない」と付け加えた。

外国為替当局のこういう発言は外国為替保有額2千億ドル台を維持することが事実上難しくなったためと解説される。外国為替保有額は去る1月末現在2017億4千万ドルと集計されている。しかしユーロなどの通貨が劣勢を見せており、ドルに換算した外国為替保有額が減っているところに、外国人投資家らの銀行貸し出し金回収も続いている。そのような状況で‘外国為替保有額2千億ドル維持のために当局が外国為替市場介入を自制している’という認識が市場に広がる場合、為替レート上昇の勢いがさらに激しくなりうることを当局は憂慮しているものと解釈される。

しかし、外国為替市場参加者らは外国為替当局が為替レートを無理に引き下げようとはしないと見通している。昨年国際金融市場のドル強勢の流れに逆らい無理な介入をして外国為替保有額を減らした経験があるからだ。

最近東ヨーロッパ発金融危機憂慮などでドル選好傾向が再び強くなり、金融危機が韓国経済の実物部門に打撃を与え韓国ウォン価値は他の主要国通貨に比べてはるかに大幅に下落した。したがってこういう流れに逆らうよりは速度調節水準の介入をする可能性が大きいということだ。

ある銀行の外国為替ディーラーは「当局がスムージングオペレーション(急変動を防ぐための介入)を基調にするものの、国際金融市場に好材料が出てくればもう少し攻勢的な売り介入をするものと見る」として「当分大幅な騰落が現れるジェットコースター市場の形勢になる可能性が大きい」と見通した。

チョン・ナムグ記者jeje@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/340252.html

原文: 訳J.S