原文入力:2011-03-11午前08:27:30(1139字)
"成長より物価安定に総力" 韓銀、金利 0.25% 引き上げ
アン・ソンヒ記者
李明博大統領が 「成長より物価安定に総力を傾ける」と明らかにした。これは最近物価不安が深刻な状況に至っているという危機意識のためと見える。 韓国銀行は3月に基準金利を0.25%引き上げ、2008年12月に4%から3%にさげた後、2年3ヶ月ぶりに基準金利が再び3%台に上がった。
イ大統領は10日、政府果川庁舎で開かれた国民経済対策会議で「今年の国政の中で成長と物価の問題があるが、我々は物価に一層深刻に関心を持ち国政の総力を傾けるほかはなくなった」と話した。イ大統領のこういう発言は、政府が当分は物価安定に政策運用の最優先順位を置くという意味と解釈される。
イ大統領は物価安定のための政府の総力対応を強調しつつも「物価問題は我々が最善を尽くしても我々のいわゆる‘ビヨンド コントロール’(統制範囲から外れている)という部分もある」として「中東事態で原油価格が100ドルを越えており、輸入に100%依存している我が国はそっくり影響を受けるほかはない」と話し、最近の物価上昇が‘どうしようもない事’という内心を再び表わした。また、エネルギー節約を強調し「少なくとも乗用車稼動時間を10%程度減らすとかという国民的理解と参加があれば成果を上げることができる」と話した。
一方、韓銀金融通貨委員会はこの日の定例会議で基準金利を2.75%から0.25%上げることを決めた。金融通貨委は昨年7月、11月、今年1月と今月の4回にかけて0.25%ずつ基準金利を引き上げ漸進的な金利上昇基調を続けている。金融通貨委はこの日、基準金利とともに中小企業支援のために低利で都市銀行に提供する総額貸出限度金利も1.5%へ0.25%上げた。総額貸出限度金利の引き上げは2008年8月以後 初めてだ。
キム・チュンス韓銀総裁は金融通貨委後の記者会見で「韓銀が当初、今年の物価展望を上半期3.7%、下半期3.3%と予想したが、上半期の条件が予想より悪化した」とし「今回の金利引き上げが物価上昇圧力を緩和しインフレ期待心理を低くすることに寄与するだろう」と話した。また「大幅な政策よりは毅然として粘り強い政策が事後的に市場にあたえる衝撃を緩和しながら効果を現わすだろう」と話し、今後もゆるやかな金利上昇基調を継続することを示唆した。
アン・ソンヒ記者 shan@hani.co.kr
原文: 訳J.S