原文入力:2009-02-16午前10:02:31
為替レート1400ウォン台・外国人債権資金離脱の兆し
2月末 米・日 金融機関決算など随所に ‘悪材料’
キム・ギョンナク記者
←G7財務長官・中央銀行総裁団会議 14日イタリア,ローマで開かれた主要7ヶ国(G7)財務長官,中央銀行総裁団会議で米国連邦準備制度理事会(FRB)のベン ポネンキ議長とティモシ カイトナー財務長官,マーク ソベル財務次官補(左側から)が並んで座っている。ローマ/ AP連合
金融市場に再び不吉な兆しが現れている。国際金融市場で取り引きされる韓国物債権の不渡り危険指数が急騰し国内債権市場でも外国人投資家の離脱を警告する声が出てきている。また来る3月に金融機関の外貨債権満期が一度に集まり金融圏の一角で‘3月危機説’が提起されたりもしている。
15日の国際金融センター資料によれば、世界主要金融市場で取り引きされる5年物韓国国債(外平債)に対する信用不渡りスワップ(CDS)プレミアム(加算金利)は去る12日3.61%ポイントを記録した。昨年末の3.16%ポイントに比べ14.2%も急騰した水準だ。CDSプレミアムは昨年12月初め4%ポイントを越え米国新政府スタートと主要国家の救済金融共助のおかげで去る1月初めには半分水準の2%ポイント台まで落ちた経緯がある。
ウリ銀行のCDSプレミアムも12日現在5.80%ポイントで三日間で0.64%ポイント,国民銀行は4.57%ポイントで同じ期間に0.51%ポイント急騰した。これは我が国政府と国内金融機関が発行した債権の信用危険度が大きくなったという信号で、それだけ国内金融機関の外貨調達条件が悪くなっていることを意味する。
CDS加算金利急騰…ふくらむ‘3月危機説’
国内外貨需給事情を反映するウォン-ドル為替レートの動きも尋常ではない。昨年末1ドル当り1200ウォン水準に落ちたウォン-ドル為替レートは今年に入り1300ウォン台を回復した以後、そろそろと上がり続け去る12日には1400ウォン台に進入した。債権市場にも暗雲が垂れ込めている。昨年流入した外国人資金が韓国銀行の基準金利引き下げにともない国内外金利差が狭まったために離脱の兆しを見せている。LG経済研究院はこの日発表した‘国内外国資本の流れ診断’報告書で「昨年5月末、外国人国内保有債権残額は55兆ウォンで2007年より10倍以上大きい」とし「昨年10月から外国人が債権純売渡に切り替わり今後も追加離脱の可能性が高い」と観測した。
金融圏の外貨債権満期も次から次へ回ってきている。今年満期が回ってくる国内銀行(国外店舗除外)の外貨債務約350億ドル中、3月だけに約100億ドルが集中している。‘3月危機説’の背景だ。また130億ドル規模の日本円借入れ金の中で10億~20億ドルも来月に満期が回ってくる。
反面、国内金融機関は相変らず自らの外貨調達には思いもよらない様子だ。ト・ボウン金融監督院市場監視チーム長は「2月末から毎月日本,ヨーロッパ,米国金融機関の決算が予定されているなど国際金融市場には悪材料が地雷畑のように敷かれている」として「危機に言及する段階ではないが小さい悪材料にも金融市場が大きくゆれているという点を考慮すれば安心することはできない状況」と話した。
(用語解説)信用不渡りスワップ プレミアム:我が国の外国為替平衡基金債権に対する支給保証手数料を金利で現わしたもの。韓国経済の不渡り危険に対する国際金融市場の評価を示す。
キム・ギョンナク記者sp96@hani.co.kr