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金融市場動揺・オイル価格急騰…国内経済‘リビア ショック’

原文入力:2011-02-22午後08:44:23(1932字)
KOSPI 35.38↓為替レート9.50ウォン↑…ドバイ油 100.36ドル
物価不安 拡散憂慮…アジア証券市場も急落
政府、原油需給支障憂慮に非常対応に乗り出す
リビア進出韓国企業 相次ぐ被害で撤収も

アン・ソンヒ記者、イ・スニョク記者、チョン・ウンジュ記者

←リビア事態の余波で世界証券市場が同伴急落した22日午後、ソウル、明洞の外換銀行ディーリングルームの電光掲示板に標示されたKOSPI指数が前日より35.38 下がった1969.92を示している。 パク・ジョンシク記者 anaki@hani.co.kr

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リビアが事実上の内戦状況に上り詰め国内外経済にも本格的に火の粉が飛び散っている。我が国が主に導入する油種であるドバイ油がバレル当たり100ドルを越え、22日にはKOSPIをはじめとするアジア証券市場が同伴急落した。金融市場不安にグローバル流動性が米国ドル貨幣に集まったためにウォン-ドル為替レートも大きく上がった。特に原油高と高為替レート傾向が鎮静化しない場合、そうでなくとも深刻な国内物価不安をより一層煽るものと憂慮される。

■国際原油市場不安
韓国石油公社はこの日 「ドバイ油が前取引日よりバレル当たり1.40ドル(1.40%)上がった100.36ドルで取引された」と明らかにした。ドバイ油価格がバレル当たり100ドルを超えたことは2008年9月以後 30ヶ月ぶりだ。北海産ブレンド油4月引き渡し分先物価格もバレル当たり3.22ドル(3.16%)上がった105.74ドルで取り引きされ、やはり30ヶ月ぶりに最高値を更新した。

リビアは石油輸出機構(OPEC)の8大産油国であり国際原油需給に占める比重が大きい。石油公社は 「リビア現地のインターシェル社が一日10万バレル規模の石油生産をすでに中断した」と説明した。現地に進出した他のメジャー業者であるロイヤル・ダッチ・シェル、イタリアのエニ(Eni)等も一部職員を撤収させ始めており生産中断の可能性が高い状況だ。

価格上昇に需給支障まで憂慮されるや政府が非常対応カードを取り出し始めた。 知識経済部は‘オイル価格危機対応マニュアル’によりドバイ油が5日以上100ドルを越えれば‘注意’段階警報を発令する予定だ。注意段階警報が発令されれば公共機関、アパートの景観照明、商業施設の屋外広告物などが消灯になる。

■金融市場動揺
KOSPIはこの日 前日より35.38(1.76%)急落した1969.92で締め切った。外国人投資家らが3215億ウォンも純売渡した。他のアジア圏証券市場も同伴下落した。この日、日本の日経平均株価と台湾の加権指数が各々1.78%、1.87%の下落で締め切り、午後3時現在の香港と中国のハンセン指数と上海総合指数も各々2.10%、2.08%の急落傾向を示した。前日ヨーロッパ各国の証券市場も1%以上下がった。

この日、ソウル外国為替市場でウォン-ドル為替レートは前日より9.50ウォンも上がった1127.60ウォンで取り引きを終えた。特に域外外国為替投資家らはニューヨーク市場に続きソウルでもドル買いに集中したと市場関係者たちは伝えた。国際石油価格が上がった状態でウォン-ドル為替レートまで上がれば、国内物価は二重苦を体験することになる。

■リビア進出企業 被害拡散
リビアに進出している我が国企業らの被害も大きくなっている。KOTRAによれば、去る20日 ドンミョン技術工業団地クムス地域の2ヶのキャンプに現地人らが乱入し車両3台とコンピュータなどを奪い、21日にはトリポリ隣接都市のジャウィヤの韓一建設の現場にも住民50人余りが入ってきて車両1台を略奪した。 双龍建設と三扶土建は危険が拡大し去る21日に職員3人ずつを韓国へ撤収させた。キム・ヨンソクKOTRA非常状況班チーム長は 「エジプトよりデモ様相が暴力的だとし撤収する企業が増えるものと見られる」と話した。
国内輸出業者らも予定された輸出物件の船積みを保留するなど間接的な打撃を受けている。現在リビアに輸出しているる業者数は総計575社(2010年基準),昨年の輸出額は14億1100万ドルだ。

アン・ソンヒ、イ・スニョク、チョン・ウンジュ記者 shan@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/464770.html 訳J.S