原文入力:2011-02-18午後09:05:09(1141字)
特検が起訴しなかった‘エバーランドCB 引受放棄’事件
民事裁判では "イ・ゴンヒ会長 背任" 判決
ソン・ギョンファ記者
←イ・ゴンヒ(69)三星電子会長
イ・ゴンヒ(69)三星電子会長は、イ・ジェヨン(43)三星電子社長など自分の子供たちに三星グループの経営権を譲り渡すために系列会社の第一毛織に三星グループの持ち株会社格である三星エバーランドの転換社債(CB)引受を放棄するようにした業務上背任行為で第一毛織法人に及ぼした損害を賠償せよとの裁判所の判決が下された。
大邱地方裁判所金泉支所(裁判長 チェ・ウォルヨン)はチャン・ハソン高麗大教授など第一毛織少数株主らがイ会長とチェ・ジンフン(64)前第一毛織代表理事などを相手に出した株主代表訴訟で 「イ会長は第一毛織株式会社に130億4978万ウォンを賠償しなさい」と18日判決した。
裁判所は判決文で「イ会長は三星グループ秘書室を通じ贈与税などの租税を回避しつつ自身の子供であるイ・ジェヨンらに三星グループの経営権を移転しようとする目的で第一毛織をして転換社債を取得しないようにし、チェ前代表理事は秘書室との協議を通じて転換社債引受放棄を決め各々業務上背任行為をしたと見ることが相当だ」とし「イ会長らは第一毛織がこのような背任行為や任務懈怠行為によって受けた損害を賠償する責任がある」と明らかにした。
三星エバーランドは1996年に転換社債を一株当り7700ウォンで‘安値発行’したが、第一毛織など法人株主らは引受を放棄し その代わりにイ・ジェヨン、イ・ブジン、イ・ソヒョンなどイ会長の子供らがこれを取得した。裁判所はこれに対し 「当時の発行価格は実質価値に比べ極めて低く、第一毛織が引受を放棄する理由がなかった」とし、実際の1株当り価格も再計算し 7万9086ウォンと定めた後に総損害額を算定した。先立って三星特検はイ会長のエバーランド転換社債安値発行疑惑を認め彼を起訴したが、最高裁は2009年5月に無罪を判決した。イ会長が第一毛織理事として転換社債を放棄した点は起訴されなかった。
今回の判決についてキム・サンジョ経済改革連帯所長(漢城大教授)は「民事判決を通じ当時 特検が第一毛織失権の部分に対してもイ会長を背任疑惑で起訴していなければならなかったという点が明らかになった」と話した。
ソン・ギョンファ記者 freehwa@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/464177.html 訳J.S