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政府、PF貸出 不良‘爆弾回し’で 首位貯蓄銀行‘予告された没落’

https://www.hani.co.kr/arti/economy/finance/463967.html

原文入力:2011-02-17午後07:49:37(1277字)
釜山貯蓄・大田貯蓄銀行 営業停止

チェ・ヘジョン記者

国内貯蓄銀行の中で資産規模が最も大きい釜山貯蓄銀行グループの系列2ヶ所が営業停止になった。先月、三和貯蓄銀行の営業停止に続き一ヶ月に業界トップ業者が崩れたわけだ。

金融委員会は17日午前、臨時会議を開き釜山貯蓄銀行と系列会社の大田貯蓄銀行を不良金融機関に指定し、6ヶ月の営業停止措置を下した。釜山貯蓄銀行と大田貯蓄銀行は昨年12月末現在の負債が資産を各々216億ウォン、323億ウォン超過した資本蚕食状態であることが分かった。昨年末現在で2つの銀行を合わせた総与信は4兆3101億ウォン、総受信規模は4兆9153億ウォンだ。

金融当局はこれら銀行が崩れた最も大きな原因として不動産プロジェクトファイナンシング(PF)貸出の不良を挙げている。釜山貯蓄銀行の昨年末現在のPF貸出残額は2兆3568億ウォンで、全体貸出残額(3兆2814億ウォン)の71.8%を占めている。しかし不動産景気沈滞の長期化で貸出の償還延滞率が35.14%に急騰し財務健全性が大きく悪化した。

大田貯蓄銀行もやはり同じ理由で貸出不良が雪だるまのように増え、昨年末現在の国際決済銀行(BIS)基準自己資本比率が-3.18%に落ちた。その上、預金者の不安が高まり預金引出事態につながり、結局 流動性がすっかりなくなるに至ったのだ。この日 親会社と系列会社が全て営業停止措置を受け残りの系列会社である釜山2・中央釜山・全州貯蓄銀行もやはり預金引き出し事態に直面した。

釜山貯蓄銀行の没落は金融当局の‘爆弾回し’の結果だという指摘も出ている。政府は2008年の金融危機当時、不動産PF不良が問題になるや‘貯蓄銀行自律構造調整促進制度改善’方案を出した。大型貯蓄銀行が不良貯蓄銀行を取得すれば、支店設置などのインセンティブを与えるという内容だ。釜山貯蓄銀行は金融当局の勧誘により大田・中央釜山・全州貯蓄銀行を相次ぎ取得し、結局一緒に不良で‘共倒れ’という境遇に達したのだ。

貯蓄銀行らが不動産PF貸出に無分別に飛び込めるよう‘但し書’を解除した当事者もまた金融当局だ。金融当局は去る2006年に代表的な庶民金融機関である貯蓄銀行に対し法人与信限度(80億ウォン)を免除し、ハイリスク・ハイリターン商品である不動産PF貸出に駆せ参じる踏み台を提供した。キム・ソクトン金融委員長は、金融当局の監督失敗責任を問う質問に「監督当局が貯蓄銀行経営安定のために努力したが、金融危機以後の不動産景気沈滞など外部環境変化が大きな影響を及ぼした」とし「最善を尽くしたが、こういう問題が生じたことに対し申し訳ないと考える」と明らかにした。 チェ・ヘジョン記者 idun@hani.co.kr

原文: 訳J.S