原文入力:2009-02-09午後10:25:52
産業・国民・新韓など韓国国家信用と同じ‘A2’に
“外貨調達困難 再確認…大きな影響ないようだ” 分析
アン・ソンヒ記者
米国信用評価会社のムーディースが国内銀行らの信用等級を一斉に低くした。
ムーディースは9日産業銀行をはじめとして輸出入・国民・ハナ・企業・新韓・ウリ銀行と農協中央会の長期外貨負債信用等級を韓国の国家信用等級と同じ‘A2’に低めたと明らかにした。合わせて等級展望は産業銀行だけを‘否定的’と評価し残りはすべて‘安定的’と提示した。ムーディースはこの日報告書で「韓国の銀行らが金融危機で外貨資金調達に困難に陥り政府に対する依存度が高まっており、信用等級を政府の外貨調達能力以上に評価することは適切でない」と説明した。
ムーディースはすでに先月15日これら銀行の信用等級を国家信用等級水準に下げることを検討していると明らかにした経緯がある。この間、産業・輸出入・国民・企業銀行の等級は国家信用等級より2段階高い‘Aa3’,ハナ・新韓・ウリ銀行と農協中央会は1段階高い‘A1’等級を受けていた。
一般的に信用評価社が銀行の信用等級を低くする場合、銀行の外貨借入条件が悪化しうる。だが政府と銀行圏は今回の再調整がすでに予告されていたことなので大きな影響はないと見ている。金融委員会関係者は「ムーディースがこの間、他の信用評価社らとは別に銀行圏の信用等級を国家等級より若干高く評価してきたという指摘があった」として「今回の再調整は国内銀行の外貨資金調達条件悪化ではなく評価方法の変更過程で成り立ったことに過ぎない」と説明した。オ・ソクテ韓国シティ銀行アナリストは「国内銀行らの外貨借入条件が改善されずにいる現実を再確認したものと見ることができる」と話した。
一方、ムーディースの信用等級下方修正は今回では終わらないものと見られる。金融委は「今回は先順位債権だけ下方修正されたが、後ほど後順位債権とハイブリッド債権も皆下方修正される可能性がある」と明らかにした。また「今まで国内の他の銀行より高い財務健全性等級(BFSR)を受けていた国民・ウリ・新韓・ハナなど4銀行の財務健全性等級が調整される可能性がある」と付け加えた。財務健全性等級というのは政府の支援の可能性を除いた時に銀行の財務健全性がどのくらい良いかを現わす等級だ。これら4銀行の現在等級はC等級だ。
アン・ソンヒ記者shan@hani.co.kr