原文入力:2010-11-10午前08:20:37(1328字)
ガイトナー "中国も協調的"
経常収支 制限幅 合意が難しいだろう
アン・ソンヒ記者、ファン・ボヨン記者
11日ソウル主要20ヶ国(G20)首脳会議で経常収支の過度な不均衡を防止するための‘早期警報体系’(early warning mechanism)導入が合意されるものと見られる。だが、今回の会議で経常収支目標の特定数値に合意することは難しいものと観測されている。
9日英国の<ファイナンシャル タイムズ>はティモシ ガイトナー米国財務部長官が8日(現地時間)インド訪問中に 「G20首脳たちが多すぎる貿易不均衡を監視する早期警報体系に関する共感に到達した」と明らかにしたと報道した。ガイトナー長官は「これは非常に実用的で多角的な接近であり、中国にとって(為替レートだけでない)多元的な問題解決を可能にすること」とし「中国も(この法案に)非常に協調的」と話したと伝えられた。
米国は先月、慶州G20財務長官会議で各国の経常収支赤字や黒字規模を一定水準以下に維持しようという‘経常収支目標制’を提案した。当初、米国は‘国内総生産(GDP)の4%以内’のように数値を定めることを主張したが、他の会員国らの反発で慶州会議合意文は経常収支に関する‘予告的ガイドライン’を作ろうという線で終わった。ガイトナーが話した‘早期警報体系’は予告的ガイドラインに基づき経常収支不均衡を監視し警告できる体系を作ろうということと解釈される。
だが、経常収支規模を制限する特定数値を定めることは首脳会議でも会員国間の対立のために難しいものと見られる。ガイトナー長官はこれに対し 「経済的に意味がない」 として一歩後退した。アンゲラ・メルケル ドイツ総理はこの日<連合ニュース>等とのインタビューで経常収支制限幅は 「考慮する価値がない」 と話した。彼はまた「去るトロント会議で各国が2013年までに財政赤字を半分に減らすことに合意した」とし、米国などと出口戦略を議論すると明らかにした。
サ・ゴンイルG20準備委員会委員長もこの日 「(予告的ガイドラインを)いつまでに合意するという合意だけが成り立っても大きな成果」と話した。これは予告的ガイドラインに数値が入れにくいということを示唆したものと見られる。李明博大統領も8日「ガイドライン基準を作ろうとするならワーキンググループが構成され、おそらく数ヶ月間は作業しなければならないだろう」と明らかにした経緯がある。
一方、キム・ユンギョンG20首脳会議準備委スポークスマンは9日「8日夕方7時にG20財務次官・中央銀行副総裁会議が始まり、明け方12時20分まで進行され、また今日午前10時から次官会議とシェルパ会議が各々開催され進行中」とし「首脳会議に上がる宣言文草案に対する協議を継続している」と伝えた。アン・ソンヒ、ファン・ボヨン記者 shan@hani.co.kr
原文: 訳J.S