原文入力:2009-02-02午後07:07:31
ソウルなど440ヶ所調査…5ヶ所中1ヶ所だけ利益
廃業続出…“供給過剰 解消対策必要”
キム・スホン記者
←景気低迷のために自営業が速い速度で没落している。2日ソウル,黄鶴洞にある中古厨房用品店の職員らが廃業した業者から持ってきた中古用品を整理している。 聯合ニュース
供給過剰にともなう構造調整と急激な景気低迷という二重苦にぶつかった自営業者らの没落が加速化している。昨年末、自営業者の廃業が続出し8年ぶりに自営業者数が600万人以下に落ち、商売を継続している自営業者たちも深刻な売り上げ不振に限界状況に追いやられている。
2日統計庁の資料によれば、2008年の年平均自営業者数は1年前より7万9千人減った597万人と集計された。自営業者数が600万人以下に落ちたことは外国為替危機直後の2000年(586万4千人)以来初めてだ。自営業者数は2005年に617万人まで増えた後、昨年まで3年連続で減っている。
昨年、自営業者数が急激に減ったのは年末に景気が墜落し自営業の廃業が続出したためだ。昨年12月、自営業者数は577万9千人で前年同月対比9万3千人減少した。11月には600万3千人で600万人の大台が維持されていたが12月に入り自営業者数が何と22万4千人も減った。
現在営業をしていても自営業者らが体感する苦痛はすでに危険水準だ。小商工人振興院が先月ソウルなど大都市を含む全国小商工人事業体440ヶ所を対象に‘緊急景気動向’を調査した結果によれば、利益を出しているという業者は22.9%に過ぎなかった。調査対象の中で28.4%は“去る6ヶ月間に借金が増えた”と答えた。また小商工人(業者)を対象に景気動向を調査した結果、1月体感景気企業景気実査指数(BSI)は38.7で、2002年統計作成以後最も低い数値を記録する程に心理も萎縮している。
自営業のこうした没落は景気低迷にともなう民間消費萎縮と共に根本的には供給過剰で競争力を喪失する企業等が増加しているためだ。実際に2006年を基準として韓国の全体就業者中に自営業者が占める比重は33.6%で経済協力開発機構(OECD) 30ヶ主要会員国中最も高い水準だ。また我が国の飲食店1ヶあたり人口は85人で、米国の606人,日本の177人と対照をなしている。タクシー1台当り人口も韓国が165人で日本の296人よりはるかに少なく相対的に供給過剰だ。
このために直ちに廃業を防ぐための資金輸血よりは長期的に供給過剰を解消できる対策が必要だという指摘が出る。統計庁関係者は「創業資金支援などの金融支援政策を止め賃金勤労者に切り替えるなど中長期政策を駆使しなければならない」と話した。
キム・スホン記者minerva@hani.co.kr