経常収支の新記録更新が3月も続いた。株式市場の活況と相まって、外国為替市場の安全弁とみなされている。
韓国銀行は8日、韓国の3月の経常収支の黒字の規模が373億3000万ドルに達したと発表した。2月(231億9000万ドル)に続き、2カ月連続で史上最高記録を更新した。
経常収支の黒字傾向は35カ月連続で続いている。2000年代に入って2番目に長い黒字傾向だ。2000年以降の最長記録は、2012年3月から2018年12月までの82カ月。
大幅な経常収支の黒字は、米国の人工知能(AI)ブームに支えられた半導体などの商品輸出の増加がけん引した。3月の輸出は943億2000万ドルで、昨年同月に比べ56.9%増加した。韓国銀行は「半導体と情報通信機器の高い増加傾向が続き、石油製品、化学製品、乗用車なども増加に転じた」と述べた。半導体の輸出は前年同月に比べ149.8%増の329億7000万ドルに達した。情報通信機器の輸出は78.1%増の61億5000万ドルだった。
輸入は前年同月に比べ17.4%増の592億4000万ドルと集計され、商品収支は350億7000万ドルの黒字を記録した。商品収支の黒字の規模も、2月(232億6000万ドル)に続き、過去最大を更新した。サービス収支は12億9000万ドルの赤字を記録した。赤字の規模は1月(38億ドルの赤字)、2月(18億6000万ドルの赤字)よりは縮小した。サービス収支のうち、旅行収支は1億4000万ドルの黒字を記録した。春の国内旅行の繁忙期を迎えたことが要因とみられる。旅行収支の黒字は2014年11月(5000万ドル)以来、11年4カ月ぶりとなる。
第1次所得収支の黒字は、2月の24億8000万ドルから3月は35億8000万ドルへと増加した。直接・証券投資の配当収入が増加し、配当所得収支の黒字が19億8000万ドルから27億ドルに大幅に増えた。
金融勘定の純資産(資産-負債)は369億9000万ドル増加した。直接投資は、国内居住者の海外投資が88億9000万ドル、外国人の国内投資が37億7000万ドル増加。証券投資では、国内居住者の海外投資が株式を中心に40億ドル増加した一方、外国人の国内投資はやはり株式を中心に340億4000万ドル減少した。中東情勢への懸念に加え、利益確定の動きが重なったためだ。外国人の国内株式投資の減少幅293億3000万ドルは、過去最大の記録となった。