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追加料金なしで各種機器で同時に…無線インターネット‘ビッグバン’

原文入力:2010-07-27午前08:20:47(2503字)
SKT‘データ無制限料金制’早ければ8月 施行
ノートブック・デジカメなどで 5人まで無線データ 共有可能
超高速インターネット 代替使用も…KTなど対応策 頭が痛い

キム・ジェソプ記者

←予想される無線インターネット利用形態変化(※クリックすればさらに大きく見ることができます)

#1大学生キム・ミル氏はスマートフォンを常に無線インターネットに接続した状態にして置く。また、おもしろい場面を見る度に写真を撮り友人たちに送る。3世代移動通信(WCDMA)網を通じて無線インターネットを利用するので、地下鉄に乗ったり登山に行っても切れない。山の中で汗を冷ましながらスマートフォンで友人とオンラインゲームで勝負する面白味もかなりよい。

#2 40代初めのイ・サンイル氏は携帯電話をスマートフォンに換え、家で使っていた超高速インターネットをなくした。スマートフォンをノートブックに連結し無線インターネットを利用することで、インターネットを検索したり電子メールなどをやりとりするのに何の不便もないためだ。無線データ通話共有サービスを利用して、妻や子供たちもインターネット使用が必要な度に携帯電話やMP3プレーヤーなどで無線インターネットに接続する。

まだ希望事項だ。今すぐにこのようにしたら‘データ通信料爆弾’に当たることになる。だが、遠からず すべてのことが現実になりうる。月5万5000ウォン以上のスマートフォン用定額料金制に加入したSKT移動通信加入者ならば、早ければ8月中にこういう生活を楽しむことが可能になるかもしれない。SKTがこれらの人々に無線データ通話無制限利用とモバイル インターネット電話(mVoIP)の利用を許容すると宣言し、放送通信委員会の認可手続きを踏んでいるためだ。SKTは放送通信委員会の認可を受けると同時に即サービス施行に入る態勢だ。

■いつでも どこでも 料金の心配をせずに
チョン・マヌォン SKT社長は去る14日に記者懇談会を開き、モバイル インターネット電話とデータ通話無制限利用を許容すると宣言し、「無線インターネット事業戦略の完成版」と強調した。実際にモバイル インターネット電話とデータ通話無制限利用を許容することは無線インターネット利用形態に大きな変化をもたらすと予想される。

SKTの決定は3世代移動通信網でモバイル インターネット電話および無線データ通話の無制限利用を許容することだ。月5万5000ウォン以上のスマートフォン用定額料金制を選択したSKT加入者は、3世代移動通信網で国内ではいつでもどこでも、追加料金の心配をせずに無制限にデータ通話を楽しむことができるようになる。スマートフォンだけでなく、ノートブックにスマートフォンを連結しインターネットを利用することも可能だ。一日中連結しても追加料金がかからない。大容量データをリアルタイムでやりとりするのでないならば、超高速インターネットに代えて使うことも可能だ。

ひとりが追加料金の心配なしに同時に色々な機器でデータ通話をする(OPMD・One Person Multi Device)形態も活性化するものと見られる。OPMDはSKTはもちろんKTも許容することにした状態だ。OPMDの対象には移動通信モデムを装着したノートブック、MP3プレーヤー、デジタルカメラなどだけでなく他のスマートフォンと携帯電話も含まれる。同時に最大5人が無線データ通話を共有することができる。

したがって、無線インターネットを多く利用する家族が複数いる家でこのサービスを利用すれば通信料金を大きく減らすことができる。1人だけが5万5000ウォンのスマートフォン用定額料金制に加入した後、他の家族はOPMDサービスを利用すれば良いためだ。中古スマートフォンを家族共用無線インターネット端末機にリサイクルすることも可能だ。中古スマートフォンにOPMD用USIM(本人確認)カードを装着した後、モバイル インターネット電話を設置すれば、3世代移動通信加入をせずに3世代移動通信網を通じて無線インターネットと音声通話ができる。

このためにスマートフォンを移動通信モデムのように使い、OPMD利用を促進するサービスと機器も相次ぎリリースされるものと見られる。SKTは「OPMDを支援するノートブックとMID機器は今年下半期、デジタルカメラとMP3プレーヤーは来年上半期ぐらいに発売される」と展望した。

■KT・LG U+ 対応策準備 頭が痛い
KTとLG U+はSKTの決定を「WiFi(無線ラン)競争で遅れをとった状況を打開しようとするあがき」と解説する。言葉だけで無制限利用許容と言うだけで、対象を月5万5000ウォン以上のスマートフォン用定額料金制加入者に制限したうえに‘通信網に過負荷が発生しそうな場合は注文型ビデオなどの利用を制限することがある’という条件を付け、実際には大きく変わるところがないという主張も展開する。
だが、内心は非常に複雑だ。まず、いかに状況が急でも触れるべきでないことに手を付けてしまったSKTが憎らしい。移動通信市場占有率1位業者であるSKTだけに内心はより一層複雑で息苦しい。特にKTはiPhoneの独占供給を通じてせっかく捉えた無線インターネット市場の主導権を逃す状況に発展しないだろうかと緊張する姿だ。これら企業等は一様にSKTに対抗する対策を探すのに忙しい。KTの場合、ピョ・ヒョンミョン個人顧客部門長(社長)が27日午前、記者懇談会を開き、対応策を出すことにした。LG U+はスマートフォンを使うSKT加入者を対象にモバイル インターネット電話事業を行う方案を検討している。

キム・ジェソプ記者 jskim@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/it/432117.html 訳J.S