今年1月から11月までの韓国の累積自動車輸出額は660億ドル(約10兆円)に達し、過去最大値を記録した。関税負担など対外環境の影響で対米輸出は減ったが、欧州連合(EU)を中心にエコカーの需要が増加し、中古車の輸出拡大も重なり、輸出好調が続いたとみられる。韓国政府は、今年の自動車輸出額が史上最高値を達成する可能性が高いと明らかにした。
21日、産業通商部が発表した「2025年11月の自動車産業動向」によると、先月の自動車輸出額は64億1千万ドル(約1.01兆円)で、昨年同期に比べ13.7%増加した。歴代の11月の中で2番目に高い実績だ。1~11月の累積輸出額は、同期間としては過去最大の660億4千万ドルと集計された。残りの12月の輸出実績が48億3千万ドルを超えれば、年間最大の実績を達成することになる。
地域別に見ると、今年1~11月の輸出額は昨年同期よりEUが19.7%、その他ヨーロッパが33.6%増え、増加傾向が目立った。エコカーを中心に需要が増えたためだ。同期間、電気、水素電気、ハイブリッド、プラグインハイブリッド車などのエコカーの輸出台数は79万3752台で、前年比16.3%増。高率関税と現地生産などで米国への輸出は前年同期比14.2%ほど減ったが、1~10月(-15.9%)よりは減少幅が縮小した。1カ月間の米国向け輸出額を見ると、前月比10.7%減だった10月とは異なり、11月には27%増加して反騰した。
中古車輸出も全体の自動車輸出増加を牽引した。韓国自動車研究院によると、今年1~10月の累積基準での中古車輸出額は71億1880万ドルで、前年同期比81%増。輸出上位5カ国はリビア(11万9519台)、キルギス(10万4738台)、トルコ(9万3615台)、アラブ首長国連邦(UAE、4万5719台)、ロシア(4万3066台)だった。これらの国が属している圏域も輸出の成長傾向を見せた。1~11月の累積輸出額の前年同期に比べた増加率は、アジア38.3%、アフリカ19%、中東4.1%と集計された。
韓国自動車研究院のチョン・ジュンハ研究員は、5月に発表した「中古車輸出市場の浮上と戦略的対応の必要性」報告書で、「中古車産業は新たな輸出産業に成長する潜在力があり、韓国国内の自動車市場および部品のアフターマーケットの活性化など触媒剤の役割も期待できる」と見通した。
産業通商資源部は通商関連の不確実性が縮小している中、今後の自動車産業の成長支援に力を注ぐ方針だ。産業通商資源部の関係者は「対米関税交渉の妥結で不確実性が解消された」とし「AI自動運転技術開発、エコカーの生産・投資・研究開発促進・輸出の障害解消など、来年の韓国自動車産業のエコシステムの成長への支援を強化する」と述べた。