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三星半導体工場、白血病相次ぎ発病 疑惑 解けるか

https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/430617.html

原文入力:2010-07-15午後10:20:12(1097字)
国内外専門家チーム 1年間 調査
"会社で労災申請 取り消し 推奨"
市民団体・遺族たち 不参加へ

キム・ギョンナク記者

白血病発病論議を惹起した三星電子半導体生産ラインに対する作業環境調査が今月中旬から進められる。だが‘四捨五入’等、三星電子半導体白血病疑惑を提起した市民団体や白血病で死亡した元三星職員遺族たちの調査参加は失敗に終わった。

三星電子は15日、国内外の産業保健専門研究陣20人余りで調査団を構成し、今月中旬から1年余りの間、半導体生産ライン勤務環境に対する調査を進めると明らかにした。三星電子は最近10年余り、半導体生産ラインで勤務した職員たちの中から20人余りが白血病やリンパ腫に罹り、この内10人が死亡(三星電子集計)して作業環境有害論難に包まれていた。

今回の調査は米国、ワシントンに本社を置く安全保健コンサルティング会社インバイロンが主導する。1982年に設立されたこの会社は、化学物質危害性評価や環境危害性管理分野で権威を認められていると三星電子側は説明した。その他に米国ハーバード大とミシガン大、ジョーンズホプキンス大保健大学院などに所属する専門研究陣と韓国科学技術研究院研究陣も調査に参加する。三星電子は「半導体全体製造工程を対象に、勤務環境の有害性有無と発ガン物質有無などを明らかにし、今後の発病可能性に対しても調査する計画」とし「生産ラインの有害物質露出有無と発病者の業務関連性なども調査対象」と明らかにした。

一方、四捨五入をはじめとして白血病関連疑惑を提起してきた団体や遺族などは今回の調査に参加しないことにした。三星電子は去る4月、四捨五入などが信頼するに足る機関を推薦すれば調査チームに含ませる方案を検討すると明らかにした経緯がある。四捨五入活動家のコンユ・ジョンオク産業医学専門医は「成均館大キム・某教授から調査参加要請を受けたことは事実」としつつ「だが、三星側が共同調査要請をしながらも他の一方で被害者遺族たちを相手に事実上の買収活動をしたので(共同調査要請を)受け入れなかった」と明らかにした。この団体は今月の初め、三星電子が被害者遺族たちに巨額をあたえる代価として労働災害申請の取り消しを推奨していると主張した経緯がある。

キム・ギョンナク記者 sp96@hani.co.kr

原文: 訳J.S