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乗客294人の荷物を載せずに出発したアシアナ航空、過料125万円

登録:2025-10-04 06:36 修正:2025-10-04 06:57
アシアナ航空提供//ハンギョレ新聞社

 乗客294人の荷物を載せずに航空機を飛ばしたアシアナ航空に過料が課された。

 国土交通部は航空事業法違反でアシアナ航空に過料1200万ウォン(約125万円)を課したと2日に明らかにした。

 アシアナ航空は8月、仁川(インチョン)発米国ニューヨーク行き航空便に一部の委託手荷物を搭載できないことを事前に把握していたにもかかわらず、離陸した後になってこのことを乗客に知らせた。該当の航空便はロシア極東地域のカムチャツカ半島の火山噴火にともなう火山灰の影響で、迂回航路を利用することになったが、重さを減らすために乗客294人の荷物を載せなかった。

 アシアナ航空は手荷物の未搭載が避けられないことを出発予定時間の3~4時間前に把握したが、航空機の離陸後にようやく(乗客たちに)携帯メールでそれを知らせたという。その内容も「到着した空港に問い合わせるように」というもので、補償計画などの重要な内容は抜けていた。航空交通利用者保護基準によると、航空会社は委託手荷物の一部を載せられなかった場合、乗客にこの事実と対応計画を知らせなければならない。

エアロK提供//ハンギョレ新聞社

 格安航空のエアロKも、航空機の遅延を乗客に知らせなかったり遅れて知らせたことで過料1800万ウォン(約188万円)を課された。エアロKは3月、搭乗19分前に「航空機の安全点検のために2時間遅れて出発する」と知らせるなど、3〜6月に計9件に対する遅延通知をまともに行わなかったことが分かった。

 国土部のキム・ヨングク航空政策官は「今回の措置は、航空会社が今後法令にともなう基本的な案内義務を怠った場合、厳正な責任を問うという意味がある」とし、「すべての航空会社は利用者保護への努力を強化し、法令上の案内義務を徹底的に順守することで、類似した違反事例の防止に最善を尽くしてほしい」と述べた。

シン・ミンジョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/1221902.html韓国語原文入力:2025-10-02 16:30
訳H.J

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