韓国の有価証券市場の時価総額1、2位銘柄のサムスン電子とSKハイニックスの株価が急騰し、KOSPI(韓国総合株価指数)が爆発的な上昇傾向を見せている。業況改善の期待が高まり、外国人投資家が両銘柄を大規模に買い入れたことに伴う結果だ。
2日、KOSPIは前取引日に比べて93.38(2.7%)高い3549.21で取引を終えた。7取引日ぶりに史上最高値を更新し、一時3565.96まで急騰した。今年に入ってからの上昇幅が47.9%に達した。
同日、KOSPIの時価総額は76兆6826億ウォン(約8兆円)増加した。サムスン電子は3.49%上昇し時価総額が17兆7589億ウォン(約1.9兆円)増加、SKハイニックスは9.86%上昇し時価総額が25兆8441億ウォン(約2.7兆円)増えた。両銘柄の時価総額増加分(43兆6030億ウォン)は、KOSPIの時価総額増加分の56.9%を占めた。外国人投資家らが両銘柄を2兆1277億ウォン分買い越し、株価を引き上げた。
「半導体相場」は9月から始まった。KOSPIが8月29日の3186.01から9月30日には3424.60へと7.5%(238.59)上昇する間に、サムスン電子の株価は6万9700ウォンから8万3900ウォンへ20.4%上昇した。SKハイニックスの株価は26万9千ウォンから34万7500ウォンへ29.2%も上昇した。両銘柄の合計時価総額は、9月中に141兆2062億ウォン(約14.8兆円)増え、韓国の有価証券市場全体の時価総額増加分198兆7588億ウォンの71%を占めた。9月中の指数上昇幅238.59のうち、約169.5を両銘柄が引き上げた計算だ。
3大指数が史上最高値を更新しているニューヨーク証券市場では、2023年以降の株価上昇を牽引してきたいわゆる「マグニフィセント・セブン」銘柄(エヌビディア、アップル、アルファベット、テスラ、メタ、マイクロソフト、アマゾン)の市場主導が依然として続いているが、ブロードコム、パランティア、オラクルなどのAI産業の成長による恩恵を受ける関連企業の株価の上昇幅が最近大きくなっている。メモリー半導体にも恩恵が広がっている。
最近好転した四半期実績を発表したのに続き、DRAM半導体供給価格の引き上げ交渉を行っていると伝えられたマイクロン・テクノロジーは1日(現地時間)、株価が8.8%上昇したのをはじめ、最近3取引日の間に15.8%も上昇した。マイクロンはサムスン電子、SKハイニックスに次ぐ世界3位のメモリー半導体メーカーだ。
一方、市場では9月以降の半導体に偏った株価上昇のため、個人投資家らが上昇場から疎外されているとの声も出ている。