現代自動車グループは、ソウル江南区三成洞(カンナムグ・サムソンドン)に建設中のグローバルビジネスセンター(GBC)について、計画を変更して55階建てのビル2棟とすることを決めた。当初の計画では105階建ての超高層ビル1棟だった。
現代自動車グループは21日、GBCの設計変更を7日にソウル市に申請したことを明らかにした。当初は105階建てのビル1棟とする計画だったが、今回の変更案では55階建て2棟に変更された。周辺には4棟の低層部棟が建設される。現代自動車グループは「環境、実用、安全などを考慮して設計を変更した。内外の経営環境の変化、グループの未来戦略などを反映した、実用的かつ効率的であると同時に持続可能性が保障された新たな空間計画の必要性が提起された」と説明した。
現代自動車グループは、GBCをグループの統合社屋として用いる予定だと語った。高さ約242メートル、55階建てのタワー2棟と、展示イベント空間(MICE)、文化、商業施設などの様々なスペースが設けられる4棟の低層部棟の計6棟で構成される。現在は土留め工事が完了し、つぼ掘りなどの掘削工事が進められている。
現代自動車グループは、建設用地を2014年に韓国電力から10兆5500億ウォンで購入した。購入代金の支出割合は現代自動車55%、現代モービス25%、起亜自動車20%。2023年の完工を目指していたが、建築費の高騰などにより日程が複数回にわたり延期されてきた。105階建てビルの建設計画として推進されていた2019年には、建築費は約3兆7000億ウォンほどと予想されていた。現代自動車の関係者は「設計変更で建築費の節減が予想されるが、節減された費用はエコ、未来技術の適用などに投資するため、これまでと同じ水準になると予想される」と述べた。
現代自動車グループは「永東大路(ヨンドンデロ)複合開発事業などの周辺の開発事業の落成日程とできる限り合わせられるよう、ソウル市と緊密に協議していく予定」だとし、「ソウル市などの許認可関連機関にも、地域経済の活性化に向けて積極的な行政支援を期待する」と補足した。